「2015年度藤沢市民講座『激動の四半世紀』」が11月28日から、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス:SFC(藤沢市遠藤)で始まる。藤沢市とSFCの共催。
第1回の「インターネット前提社会の出発」を講演する環境情報学部長の村井純教授
昨年はベルリンの崩壊から25年、今年は第二次世界大戦終結から70年など大きな節目が続いた。SFCも創設25年を迎えたことから、現在の問題を知るには四半世紀を振り返り、今後の世界の動きを考えることをテーマに全3回を企画した。
第1回は、環境情報学部長の村井純教授による「インターネット前提社会の出発」と題した講演。インターネットが一般的になってからの30年を検証し、今後の30年にテクノロジーはどこに向かうのかを参加者と共に議論する。
12月5日の第2回は、総合政策学部の廣瀬陽子准教授の「グローバル政治の変動を見る視点:冷戦構造から多極的世界へ?」。12月19日の第3回は、大谷俊郎教授が「膝の医学25年の歩み-超高齢社会への挑戦 元気に歩き続けるために-今日から始める膝と腰の痛み対策」を講演する。
講演ではなるべく専門用語は使わず、一般の受講者が理解できるように配慮。講演の後、質疑応答の時間を30分用意する。毎年熱心な受講者が多く、たくさんの質問に講演者が丁寧に回答しているという。
廣瀬准教授は「SFCは創設25周年を迎えたが、この四半世紀は世界の激動の時代でもあった。ソ連解体・冷戦終結、IT革命、医療革命、グローバル化などさまざまな発展があった一方、それらがネガティブな現象を引き起こした事例も多く、その評価は容易ではない。今年の講座ではこの四半世紀を、インターネット、国際政治、医療を切り口に問い直し、皆さまと議論を深めたい」と話し、「専門知識がなくても大丈夫。若い方は将来の世界を担うために考える機会を、シニアの方は老後をより豊かに過ごす財産を得られると思う。幅広い世代の方の参加をお待ちしている」と呼び掛ける。
第1回の講演は11月28日14時~16時。受講無料だが、事前申し込みが必要(藤沢市在住・在勤・在学者に限る)。申し込み方法はホームページで確認できる。