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鎌倉の新ギャラリーで絵本「タンコロ」原画と江ノ電沿線の風景写真展

オープンに向けて作業中だった倉部さん。床の塗装や壁紙貼りなどは夫婦で仕上げた

オープンに向けて作業中だった倉部さん。床の塗装や壁紙貼りなどは夫婦で仕上げた

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 鎌倉駅西口の御成町商店街に5月20日、レンタルスペース「水平線ギャラリー」(鎌倉市御成町5)がオープン、「沿線の今と昔~絵本『えのでんタンコロ』原画と写真コラボ展」が開かれている。

倉部さん作画の「えのでん タンコロ」。藤沢駅から江ノ電に乗ったおじいちゃんが孫に昭和30年ごろの1両編成の単行電車・通称「タンコロ」で出掛けた夏の日の思い出を話す物語

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 稲村ケ崎の高台で「アトリエ水平線」を運営する絵本作家の倉部今日子さんと写真家の渡会審二さん夫妻が新たに開いた同ギャラリー。倉部さんは「昨年出版した絵本『えのでんタンコロ』をきっかけに、鎌倉駅に近い場所で地域の人たちと交流できる場をつくりたかった」と話す。

 場所は同じ鎌倉駅周辺でも江ノ電の沿線エリアにこだわった。探し始めて1年以上たった4月、御成町商店街と江ノ電の踏切を結ぶ路地の物件に巡り合い一気に話が進んだという。「地元の人が日常の買い物にも使う生活道路沿いで、駅からも近いため遠くからいらっしゃる人にも分かりやすい」と倉部さん。

 ギャラリーの面積は24平方メートル。主な内装工事や入り口の引き戸などは稲村ケ崎のどんぐり工房に依頼、クロス張りや床の塗装は夫婦で仕上げた。「身近な存在として鎌倉や湘南の作家さんなどに使っていただければ」と、写真や絵画、クラフトなど多目的に貸し出す。

 オープン記念の展示は、倉部さんが昨年7月に出版した絵本「えのでん タンコロ」の原画と江ノ電のある風景を撮影した写真のコラボ展。原画は期間中展示し、前半の同27日までは1万5000「いいね!」を獲得している人気のフェイスブックページ「江ノ電が好き」に掲載された写真を、後半の28日以降は江ノ電と湘南の風景を愛するグループによる「沿線びと」と題した写真を展示する。

 倉部さんは「一人で古い江ノ電を描いた作品なので、たくさんの人が撮影した現在の写真と一緒に展示するのも面白いと考えた。踏切の音が聞こえてくるスペースで、沿線の身近な風景を楽しんで」と来場を呼び掛ける。

 営業時間は11時~18時。火曜定休。入場無料。コラボ展は6月4日まで。

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