稲村ガ崎のギャラリー&喫茶スペース「INAMORI」(鎌倉市稲村ガ崎5)で現在、福井裕子さんによる写真展「Bluebird」と、このみえりさん・森野美沙子さんによるかぎ針編みアクセサリーや押し花と水彩の絵などの二人展「種をまくふたり」が開催されている。
「INAMORI」は、2016年の冬に鎌倉に移住してきた百瀬晶子さんが、自宅の一部を使って7月21日にオープン。新築の住宅の1階を喫茶スペース、地下駐車場だったスペースをギャラリーとし、企画展やワークショップなどのイベントを行う。
都内で出版関係の仕事をしていた百瀬さんは、住んでいた千駄木でギャラリーを開きたいと物件を探していたが、賃料が高くなってきたため断念。茅ヶ崎の実家から鎌倉の高校に通っていたため、なじみのある江ノ電沿いで、海からもほど近く、森に分け入る遊歩道が近くにある現在の土地に決めた。背後にある山を含めて土地全体は2000平方メートルあり、今後は山を歩く人も立ち寄れるように遊歩道につながる道も作るなど、整備していきたいという。
都心から離れた立地になったことから、展示を見に来た人や近隣住民がお茶ができるようにと、カフェも併設。庭で採れた季節の野菜や、百瀬さんの両親が山梨に持つ畑で採れた野菜、江の島や佐島の地魚などを使った週替わりの惣菜プレート(1,150円)などを提供する。そのほかのメニューは、味噌ハヤシライス(950円)、ベイクドチーズケーキ(400円)、稲村ガ崎ツバメコーヒー(500円)、甲州機山(KIZAN)ワイン(500円~)など。席数は15席。
百瀬さんは「家族で家以外でゆっくりしたい方などに、利用してもらえたら。裏山から拾ってきたものを使ったクラフトワークショップや、外での映画上映会も開催していきたい」と話している。
また、11月3日には、展示作家の福井さんの作品をスライドショーで鑑賞しながら甲州ワインやつまみを楽しむ「小望月(こもちづき)ナイト」を開催する。
営業日は木曜・金曜、営業時間は11時~17時。展示は11月4日まで。イベント詳細・申込みはホームページから。