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平塚市美術館で「なんだろう展」 題名や作者名隠し観覧者の想像力かき立て

31歳で急逝した石田徹也の「コンビニエンスストアの母子像」。「なんだろう」と思わずにはいられない

31歳で急逝した石田徹也の「コンビニエンスストアの母子像」。「なんだろう」と思わずにはいられない

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 平塚市美術館で12月9日、「所蔵作品による『なんだろう』展+新収蔵品展」が始まる。

湯原和夫「作品No.2-05」(2003年)はシリコンとガラスでできた立体作品

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 同展は、通常の展示では付いている作品の題名や作者名、解説文などをあえて掲出しない。「代わりに来館者が見て、感じて、何が描かれているのかなどを想像してほしい」と話すのは学芸員の勝山滋さん。「傍らに自由に書き込めるパネルを用意した。自分で書いたり、他の人が書いたものを読んだりすることでコミュニケーションを取るなど、学校の勉強とは異なる体験を」と呼び掛ける。

 会場に展示するのは油絵や彫刻、写真など「抽象的でよく分からない作品から、具体的なのにどこか思わせぶりで考えさせられる作品など」28点。1万数千点にも及ぶ同館の収蔵品の中から、普段は展示機会の少ない作品にスポットを当てようと「なんだろう」という視点でピックアップしたという。

 加藤芳信さん、山本直彰さん、岡村桂三郎さん、中ザワヒデキさんの作品については展示中に来館者から質問を募り、会期後半に4人からの答えを掲出するという仕掛けも。来年1月13日と2月10日には学芸員によるギャラリートークも開く。

 新収蔵品点では、福田美蘭「見返り美人鏡面群像図」をはじめ2016年度に新たに収蔵された約40点も展示する。

 勝山さんは「子どもから年配の方まで楽しめる企画。答えの無い美術品を見て非日常を堪能いただければ」と話す。

 開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分)。月曜休館。観覧料は、一般=200円、高大学生=100円、中学生以下・土曜日の高校生・65歳以上の市民は無料。2月25日まで。

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