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逗子でドキュメンタリー「こども哲学」上映 地元の子どもたちの哲学対話追う

上映後には製作関係者がトークセッションで盛り上がった

上映後には製作関係者がトークセッションで盛り上がった

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 逗子の映画館シネマアミーゴ(逗子市新宿1)で2月4日、ドキュメンタリー映画「こども哲学~アーダコーダの時間~」の上映が始まった。

会場のシネマアミーゴは映画を見ながら食事もできるミニシアター。逗子海岸から徒歩1分のロケーション

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 同作は4歳から6歳の子どもたちが哲学対話を続けた1年間のドキュメンタリーで、NPOこども哲学・おとな哲学アーダコーダ代表の川辺洋平さんが企画・製作した。

 2014年に同NPOを立ち上げ日本全国で哲学対話の普及に取り組んでいる川辺さん。「身近な人と真剣に本音で言い合うことが難しくなっている昨今、そういう経験が子どもの時にちゃんとできたら」と、2016年から未就学児と哲学する「こども哲学教室」を始めた。

 同作は、海と山に囲まれた環境で育つ4歳~6歳の子ども10人と大人たちが初めて会った日からの様子を追い続けたドキュメンタリー。1年にわたり子どもたちの成長を記録した。川辺さんが逗子を撮影現場に選んだ理由を「教室を始めた場所でもあり、顔が見える大きさの、よく知っているコミュニティーの中で撮りたかったから」と振り返る。

 映画を見た50代男性(逗子在住)は「知り合いの子どもが出ていたが、自然にありのままに撮られていた。活動にも共感している」、母親といっしょに見た14歳の女子中学生(横須賀在住)は「学校でグループごとに話し合いをしなさいと言われても誰も発言しない。映画の中で子どもたちが自分の考えを話していてすごいなと思った」と感想を話した。

 上映初日には川辺さんや内田英恵監督など製作関係者を招いてトークショーが行われ、客席は立ち見が出るほど。内田さんは「考えるってどういうこと、星はどんな形なの、お金って必要なのなど一日のテーマの中に実は対話が突き進んでいく方向があり、それにフォーカスしてつないだ。何の脈絡のなさそうな子どもたちの対話の中にドキュメント『哲学教室』の味わいがある」と話した。

 上映開始時間は、10日までは12時30分、11日からは10時、15時。入場料は1ドリンク付きで、一般=1,500円、高校生=1,000円、小中学生=800円、幼児=500円。今月17日まで。

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