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鎌倉の音楽家らが地元で「共鳴」するコンサート 鎌倉歴史文化交流館でも初開催

昨年の覚園寺ではオーボエとビオラ、琴という異色のコラボが実現した(撮影:松藤飛洋)

昨年の覚園寺ではオーボエとビオラ、琴という異色のコラボが実現した(撮影:松藤飛洋)

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 鎌倉歴史文化交流館(鎌倉市扇ガ谷1)などで4月5日・7日・11日・15日、鎌倉にゆかりのある音楽家らが自ら企画し演奏する「レゾナンス『鎌倉の響き』コンサートシリーズ2018」が開かれる。

鎌倉歴史文化交流館裏手の緑に囲まれた庭。左手屋内の多目的スペースが会場(撮影:二藤部知哉)

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 地元で一流の音楽に触れる機会を提供したいとチームを結成し、2015年から毎年4月に開いている同コンサート。ホールだけでなく、寺院や教会、カフェなど毎回新たな空間を会場にしてきた。

 今年初めて会場となるのは鎌倉文化交流館。英国の著名な建築家ノーマン・フォスターさんが設計した建物を改装し、地元の歴史的・文化的遺産を学び体験し交流する場として昨年オープンした。

 「駅から近いのに谷戸の自然に囲まれ、特徴ある建物を知ったときにピンときた」と話すのはオーボエ奏者で同コンサートのプロデューサーの吉井瑞穂さん。「オープン後に観覧して気に入り、会場にできないかと飛び込みでお願いをした」と笑って振り返る。当時、同館も活用法を探っておりトントン拍子で開催が決まったという。

 同館で初となる音楽イベントとして4月7日、鈴木大介さんのギターと吉井さんのオーボエという異色の組み合わせで「谷戸の谺(こだま)IV」を開く。

 鎌倉生涯学習センター(鎌倉市小町1)ホールでは同5日、オーボエ、トランペット、トロンボーン、ハープによる「風の楽器(ウインド)のレゾナンスII」を、同11日は、メゾソプラノとバリトン、ハープによる日本と英国の歌をメインに「響きあう歌のこころ」を開く。

 同15日は覚園寺(鎌倉市二階堂)で「谷戸の谺(こだま)V~無常は世のつね人のつね」。長唄から生まれた重要無形文化財「荻江節」を鎌倉で受け継ぐ荻江寿槇さん、ドイツを中心に活躍するコンテンポラリーダンサーの和田淳子さん、バリトンのアリスター・シェルトン・スミスさん、オーボエの吉井さんが共演。緑深い古刹(こさつ)を舞台に前半は屋外で、後半は屋内で、古典と前衛が出合う初めてのパフォーマンスを繰り広げる。終演後は、フレンチレストラン「ステレオカマクラ」(鎌倉市小町1)がセレクトするワインを提供する。

 吉井さんは「その場でないと作り出せない響きが共鳴し合うのがレゾナンス。お客さまも共演者の一人として、鎌倉の地場のエネルギーを感じながらひとときを共有していただければ」と話す。

 開演時間は、5日・11日=19時、7日=18時、15日=15時。各日とも開場は30分前。入場料は、5日・7日・11日=5,000日、15日=6,000円(15日はワインかソフトドリンク付き)。7日以外は学生半額。購入方法などはホームページで確認できる。

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