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逗子で新「神武寺トンネル」完成 車道と歩道を拡張、1年4カ月ぶりに通行再開

開通式の後、歩き初めを行う市長や警察署長、工事関係者ら(写真提供=逗子市)

開通式の後、歩き初めを行う市長や警察署長、工事関係者ら(写真提供=逗子市)

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 道路拡張工事のため一時通行止めとなっていた「沼間5号神武寺トンネル」が2月28日、1年4カ月ぶりに開通し供用が始まった。

12メートルに広がった新設トンネルの断面図(逗子市提供)

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 同トンネルはJR東逗子駅と京急神武寺駅を結ぶ市道のほぼ中間地点にあり、逗子市と接する横浜市金沢区や横須賀市をつないでいる。

 幅6.8メートル、総延長80.5メートルの片側1車線で1963(昭和38)年に完成。車道と歩道を分けたが、人がすれ違えないほど歩道の幅が狭く、地域住民から「暗くて危険」との声も寄せられたことから、市では2016年11月から工事を行っていた。

 総工費は8億8,000万円。新設により、車道は片側2.3メートルから3メートルに、歩道は片側0.6メートルから2メートルに拡張し、総延長は127メートルになった。

 同日行われた開通式で、平井竜一逗子市長は「広くてきれいで安全に通れるようになったトンネルに親しんでほしい。銘板の文字は正月休みに一日かけて書いたが、始点を漢字、終点をひらがなで書くことを初めて知った」と話し、テープカットの後、警察署長や工事関係者らとともに歩き初めを行った。

 開通式に訪れた地元男性の一人は「暗くて怖かったがこれで安心して通れる。今日は記念に写真を撮りに来た」と話す。

 同トンネルの近くにあるパン店「And Bread」店主の篠原由美さんは「工事中は通勤途中などに寄ってくださるお客さまが減り、店が続けられるか心配だった。迂回(うかい)路の渋滞にも悩んでいたが、予定より早く終わってよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

 同トンネルは今後、照明設置工事などに伴い、9時~17時は片側交互通行、夜間は全面通行となる。3月30日まで。

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