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新江ノ島水族館でバンドウイルカの赤ちゃん誕生 人工授精では初

母親「シリアス」(奥)と一緒に元気に泳ぐ赤ちゃんイルカ(手前)。4月22日撮影

母親「シリアス」(奥)と一緒に元気に泳ぐ赤ちゃんイルカ(手前)。4月22日撮影

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 新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2、TEL 0466-29-9960)で4月21日、人工授精により妊娠していたバンドウイルカの「シリアス」が、赤ちゃんを出産した。新江ノ島水族館での人工授精によるバンドウイルカの誕生は初めて。

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 誕生した赤ちゃんは雄で、母親の「シリアス」と一緒にブリーディング・プール(イルカショースタジアム/メインプール横)で元気に泳いでおり、これまでのところ母子共に健康という。

 同館広報の井上麻子さんは「赤ちゃんの父親は下関市立しものせき水族館『海響館』の個体で、現在は繁殖を目的に京急油壷マリンパーク(神奈川県三浦市)に移動させて飼育中の『ダン』。当館では飼育動物の命をつなげていく技術を確立するため、2017年より本格的に人工授精による繁殖への取り組みを開始。同年より海響館との共同研究をスタートしていた」と話す。

 2019(平成31)年4月、「シリアス」に「ダン」の凍結精子による人工授精を実施し、6月に超音波検査で胎児を確認。引き続き母体の健康管理を行っていたところ、無事出産したという。

 井上さんは「新しい命の誕生を、どうぞ暖かく見守ってください」と話す。

 新型コロナウイルスの影響で同館は現在臨時閉館中。再開予定は未定という。

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