第23回湘南ビジネスコンテストの最終審査が11月10日、藤沢駅北口の「藤沢商工会館ミナパーク」で行われ、「農家レストランいぶき」のビジネスプラン「コンポスター環(たまき)でキッチンから始める地球の未来作り」がビジネス大賞を受賞した。
同コンテストは公益財団法人湘南産業振興財団が主催。藤沢市、茅ケ崎市、寒川町の2市1町でこれから起業する個人や、新事業・新分野開拓を図る中小企業を対象に毎年開催している。
大賞を受賞したビジネスプランは、炊飯器程度の大きさのかばん型生ごみ処理装置「コンポスター環」の開発・販売と、得られた堆肥を提携農家に持ち込んで野菜と交換できるというサービスを組み合わせた内容。
今年はそのほか、「デジタル終活支援オンラインサービス事業」「フラワーロスゼロを目指して、癒しのキャンドルが未来を変える」「無料学習プラットフォーム運営&無制限ダイレクトスカウト・サブスクリプションサービス」「重症心身障害児・医療的ケア児の長時間保育および療育が可能となる『障害児保育園・デイ ティエル』の開園」「『家族視点の事業承継』をテーマにした承継学ラーニングコミュニティ運営事業」の5つのビジネスプランが競った。
ビジネス大賞を受賞した里崇さんは「このコンテストに出すために多くの方にアドバイスを頂き、ビジネスプランが洗練され、その過程が学びになった。一緒に切磋琢磨(せっさたくま)したファイナリストの皆さんや、この会の主催者に感謝したい」と話した。
審査委員長で慶応義塾大学総合政策学部教授の飯盛義徳さんは「地元に根差したユニークなアイデアビジネスが発表され、湘南から日本が元気になっていくのではと感じさせた」と話す。「地域の活性化に必要なのは、何かに挑戦しようとする人が現れたとき、それを応援する空気があること。それぞれのファイナリストは今日からがビジネスのスタートなので、多くのビジネスが育ち、湘南地域から日本が盛り上がっていくことを期待したい」とも。