12月2日にオープンした平塚の「アメリカン・クラシック・ルアー博物館」(平塚市明石町、TEL 080-5196-0750)で、河田久雄さんの個展「AMERICAN LANDSCAPE(アメリカン・ランドスケープ)」が24日まで開催されている。
河田さんは大滝詠一さん最後のオリジナルアルバムで、唯一のオリコンチャート1位獲得作品である「EACH TIME」のジャケットイラストを手がけたことで知られるイラストレーター。
同展では大滝詠一さんの「NIAGARA SONGBOOK2」や、角松敏生さんの楽曲をアメリカのミュージシャンが演奏した「Kadomatsu T’s Songs from L.A.」シリーズなど、音楽ファンに人気が高いアルバムジャケットに使われた、アメリカの風景を描いたアクリル画作品を展示・販売している。
河田さんは「30代手前で当時勤務していた会社を辞め、フリーで描き始めた。自分の進む道や何を描くべきか模索していた頃にアメリカを旅行して、さまざまな風景を見てきた。帰国してしばらくして、美術館でアメリカのスーパーリアリズムの作品を見て『自分が探していたのはこれだ』と衝撃が走った。このアメリカン・アートの世界は自分の原点」と話す。
個展開催期間中は、河田さんも在廊予定。直接話ができる機会とあって、初日から熱心なファンが多く訪れ、質問を受けたり思い出を聞くなど交流を楽しんでいる。
個展の開催場所には、河田さんの友人である松下文洋さんが開いた「アメリカン・クラシック・ルアー博物館」を選んだ。松下さんとは、今年2月に平塚市内で展示会を共同開催し、好評を得ていた。同展は、同館の開館記念として企画した。河田さんは「古き良きアメリカを感じる展示会場で、心地よい空間を演出できた」と館内の印象を語った。
開館は土曜・日曜の11時~16時。入館無料。