藤沢にある無国籍料理レストラン「JAMMiN(ジャミン)」(藤沢市鵠沼橘1、TEL 0466-27-0605)が現在、名物のカレーメニュー「クリーミーチキン インド風」のレトルト商品化に向けて、クラウドファンディングで協力を呼びかけている。
同店は、店主・新見さん夫婦が1993(平成5)年に鎌倉・七里ヶ浜で創業した無国籍レストラン&バー。一時は藤沢南口店、七里ヶ浜を移転した茅ヶ崎店、鎌倉御成店とこれまで4店舗を展開。名物のカレー「クリーミーチキンインド風」が地元紹介誌で「湘南で食べたい10皿」に選ばれるなど人気店となった。調理スタッフが次々と独立したことから、現在は藤沢店1店舗を新見さん夫婦と若いスタッフで切り盛りする。
新見一太さんは「店の名物『クリーミーチキンインド風』のファンだった常連が遠方に転居してしまったのがきっかけ。あの味をまた食べたいという声を受け、レトルト開発を考え始めた。コロナ禍を受け、レトルト販売などで店の経営を安定させたい思いが強くなった」と話す。一方、「数多くのレトルト製造会社に連絡を入れ、何件かはサンプル製造まではこぎ着けたものの、店の味とは微妙に違い、どうしても納得がいかなかった」とも。製法が複雑で食材の種類が多いことから、「再現することができない」と断られた業者も多かったという。
新見さんは「レトルトで再現するため、チキンは入れないタレだけでのレトルト化を決めた。工夫を重ねる一方で、五島列島のレトルト製造会社と出合い、何度も試作品を作ってもらい、店のスタッフと試食会を重ね、ようやく完成にこぎ着けた。まずは1000個を製造する」と話す。
12月20日に始めたクラウドファンディングでは、最初の1週間で80万円以上の支援を集めた。「最初の1週間でこれだけの支援が集まり感無量。10年を経て、やっとたどり着いた納得の味を楽しんでもらえたら」とも。
支援購入はクラウドファンディングサイト「キャンプファイア」で受け付ける。「クリーミーチキンカレーのタレ」2食分(化粧箱入り)は2,000円。1月25日まで。