「第41回湘南江の島春まつり」が3月9日に始まり、江の島島内の弁財天仲見世(みせ)通りで「江の島武者行列」、片瀬海岸東浜で武者行列、流鏑馬(やぶさめ)が行われた。
午前に行われた江の島武者行列では侍姿の武者隊が通りを練り歩き、源頼朝役に扮(ふん)した「ふじさわ観光親善大使」のつるの剛士さんが、江島神社辺津宮(へつみや)で戦勝祈願などを行った。
午後は片瀬海岸東浜に全長約300メートルの馬場が設けられ、一般社団法人「日本古式弓馬術協会」のメンバーが務める射手が、疾走する馬上からに3カ所に設置された的を目がけて矢を放った。矢が的中する度に、会場からは拍手と歓声が上がった。
同協会の弓馬故実礼法武田流師範で奉行役を務めた豊田(とよだ)重之さんは「鎌倉由来である武田流の流鏑馬をこの江の島の地で行えることは、馬事文化にとって大変貴重なこと」と話す。
同イベントは湘南江の島春まつり実行委員会の主催で3月9日、10日の2日間開催され、翌10日は江の島島内の江島神社で貝供養神事や伝統衣装に身を包んだ子どもたちによる稚児行列が行われたほか、稚貝の放流など、周辺地域で各種イベントが行われた。