平塚市美術館で「いわさきちひろ展」-公募メッセージの紹介も

「わらびを持つ少女」(1972年、ちひろ美術館蔵)

「わらびを持つ少女」(1972年、ちひろ美術館蔵)

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 平塚市美術館(平塚市西八幡1、TEL 0463-35-2111)で現在、「わたしがえらんだ いわさきちひろ展」が開催されている。

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 いわさきちひろさんは、生涯を通じて「子どもと赤ちゃん」をテーマに書き続きけた日本を代表する絵本作家。みずみずしい生命感や、やわらかで弾力に富んだ体の質感が特徴。西洋で発達した水彩画に東洋の水墨画のにじみやぼかしの技法を生かし、パステルを線画に使うなど独自の水彩画を生み出した。

 同展では、ちひろ美術館(東京都練馬区)の収蔵作品の中から代表作120点と、遺品・書籍などを展示し、同展に向けて約1,500通の応募があった「お気に入りの作品とその感想、メッセージ」から、作品のベストテンとメッセージも紹介している。

 同館・学芸員の安部沙耶香さんは「これまでも絵本の展覧会など中小規模の『いわさきちひろ展』は開催してきたが、今回のような本格的な展示会は初めて」と話す。「没後30年以上を経た現在も多くの人々を引き付けてやまない、いわさきちひろの魅力を楽しんでほしい」とも。

 開館時間は9時30分~18時。月曜休館。観覧料は、一般=800円・高校・大学生=600円ほか。8月30日まで。期間中、同館学芸員によるギャラリートーク、「いわさきちひろ絵本読み聞かせ」などのイベントも予定する。

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