新湘南バイパスで無料化社会実験始まる-渋滞緩和と物流コスト削減に期待

無料化が始まった新湘南バイパス。将来的には藤沢・西湘バイパスと1つにつながる予定

無料化が始まった新湘南バイパス。将来的には藤沢・西湘バイパスと1つにつながる予定

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 藤沢市城南から茅ヶ崎市柳島までの区間を結ぶ新湘南バイパスの無料化が、6月28日深夜0時から始まった。

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 国土交通省が今年度の予定を発表していた高速道路無料化社会実験の一環によるもので、「高速道路を徹底的に活用し、物流コスト・物価を引き下げ、地域経済を活性化することが目的」と同省。

 対象となるのは地方を中心とした全国の高速道路の約2割にあたる37路線50区間、計1,652キロで、神奈川県内では新湘南バイパス(藤沢~茅ヶ崎海岸区間9キロ)のほか、西湘バイパス(西湘二宮~箱根口・石橋区間15キロ)、箱根新道(山崎~箱根峠区間14キロ)も選ばれている。

 対象車両は現金利用者を含む全車種。新湘南バイパスでは、通常料金が普通車=400円、大型車=610円、特大車=1,510円(いずれも区間最大料金)が無料となる。効果把握や実験所要額の精算など正確なデータ収集が必要なため、料金所の通行方法は従来通りで、ETC利用者はETCカードを車載器に挿入した上でETC専用またはETC混在レーンを利用し(課金されない)、現金利用者は一般レーンを通行し通行券の受け渡しが必要になる。

 今回の実験について、同省では「高速道路や一般道路の交通量や渋滞などの変化の計測を実施するとともに、地域への経済効果、他の交通機関への影響などについて調査を行い、2011年4月以降に検証結果を公表する方針」だという。

 湘南エリアでは、海岸地域における東西方向の交通を担う架橋として重要な役割を担う湘南大橋(茅ヶ崎市柳島から平塚市高浜台までの湘南大橋を含む1.2キロ)の4車線化事業が今年度中の完成を予定しており、これによる渋滞緩和も期待される。無料化社会実験の期間は2011年3月末まで。

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