鎌倉・大町に4月23日、アメリカンジャンクと古家具にバーガースタンドを併設した店「大町ジャンクス」（鎌倉市大町3、TEL 0467-22-5616）がオープンした。運営は、市内に雑貨・アパレル店などを展開するプロジェクトチーム「ワンダーキッチン」。

バーガースタンドで提供するポップオーバー

　昨年末、同所から御成町に移転した雑貨店「jenteco」跡の空き店舗をラフに改装し、その雰囲気に合うものを扱うために開かれた同店。建物は70年ほど前にガレージとして使われていた木造小屋で、天井を取り払い梁（はり）や配線をむき出しにするなど、アメリカの田舎町にある納屋のような雰囲気に仕上げた。店舗面積は約10坪。

　取扱品の説明を兼ねて付けたキャッチフレーズは「American Junks and Shabby-Chic Furniture」。「Shabby-Chic（シャビー・シック）」は「使い古された粋」「洗練された古さ」などを意味する造語で、長年使い込んだ家具や建具に付いた傷や何重にも塗られたペイントのはがれなど、「味のある風合いが出るまで丁寧に使い古され、それでいて品がありおしゃれ感もある」インテリアのテイストを指す。

　「鎌倉に多い改装された古民家にフィットする家具を探していたら、自然とシャビー・シックなアイテムに重なっていた」と話すのは、同プロジェクト・ゼネラルプロデューサー兼アートディレクターの黒澤邦彦さん。「地元カフェのオーナーが店に置く家具を探したり、都内から来店し、まとめ買いしていくケースもある」という。

　同店で扱うのは、サンフランシスコからロサンゼルスまで移動しながら、街々のアンティークモールやジャンクヤードで直接買い付けた品々。テーブル、椅子、作業台、アイロン台、道具箱、ドアや窓枠など20フィート分コンテナ1台分。価格帯は、椅子＝1～2万円、棚＝3～10万円、ドア＝1万5,000円～1万8,000円など。

　併設するバーガースタンドでは、パティ、バンズ、調味料などにこだわった「ファンキバーガー」（550円）、ブラジルの「豪快で美味」なソーセージを1本丸ごと挟んだ「ブラジリアン・ドッグ」（650円）などを販売。そのほか、「チリビーンズ」「バーボンチキン」（以上300円）、「ポップオーバー」「ビスケット」（以上250円）などのアメリカ南部の代表的な軽食も提供。店内に専用の飲食スペースはないが、テラスや商品でもある椅子など、空いているスペースならどこでも飲食できる。

　黒澤さんは「どれも鎌倉や湘南の生活に似合うアイテムばかり。ハンバーガーでも食べながら、のんびりこの空間を眺めてほしい」と話す。

　営業時間は11時～19時ごろ。