鎌倉市の由比ガ浜海岸で9月24日・25日、東北復興支援を掲げるイベント「第10回鎌倉ビーチフェスタ2011」が開催される。
鎌倉の海で遊ぶ楽しさや素晴らしさを、あらためて知ってもらうために市や商工会議所などで組織する鎌倉ビーチフェスタ実行委員会が主催する同イベント。毎年5月、海をバックにビーチライブやダンスパフォーマンスなどを行ってきたが、3月に発生した東日本大震災の被害の甚大さや余震、計画停電の実施などにより開催を延期。予定されていたさまざまなイベントも中止となり観光客が激減し、鎌倉の経済の落ち込みも心配されたが、「幸い大きな被害がなかった自分たちが元気にならなければと考え、例年の内容を一部変更し9月の開催を決めた」と同フェスタ実行委員長の大島智(さとし)さん。
24日12時20分ごろには、福島県いわき市の「スパリゾートハワイアンズ」のフラガールがパフォーマンスを予定。全国的な話題を集めていたフラガールには各地から出演オファーが集中していたが、いわき商工会議所とのやりとりを通じて今回の出演につながったという。
その他のライブパフォーマンスでは、和太鼓・フラステージ・ビーチライブ・ベリーダンス・ストリートダンス・よさこいなどの演目を予定。「出演者の皆さんには復興支援を願って心をこめたステージをお願いした」と大島さん。両日共にいわき商工会議所による特産品の即売会を行うほか、鎌倉の市花であるリンドウの苗を岩手県から取り寄せ販売する。
大島さんは「大きな被害をもたらす原因となった海だが、海は市民の憩いの場であり、被災地では多くの方が生業を営んできた場所。これからも海と向き合い、日本全国に元気を発信していきたい」と話す。
開催時間は24日=10時~16時、25日=10時~15時30分。