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平塚市博物館で古写真から未来を考える特別展-市制80周年で

嫁入り前のあいさつ回り 昭和33年頃 現錦町にて(平塚市博物館提供 今田美千代氏所蔵)

嫁入り前のあいさつ回り 昭和33年頃 現錦町にて(平塚市博物館提供 今田美千代氏所蔵)

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 平塚市博物館で現在、同市や周辺地域の懐かしい古写真を展示する特別展「レンズが見たひらつか あの日、あの場所、あのくらし」が開催され、好評を博している。

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 市制80周年記念事業の一環として開かれている同展。市民や関係機関から寄せられた平塚市域および周辺地域の古写真を展示することで、地域の生活・景観・歴史の移り変わりを振り返り、今後の同市のこれからについて考えてもらうことが目的。写真は1975(昭和50)年までの古写真など約300点。現在も随時募集中で、提供され次第「新着古写真コーナー」に展示するという。

 展示は、かつての景観を現代の様子と共に紹介する「第1章 あの頃のまちと今」、なりわいや年中行事、子どもの遊びなど人々の暮らしを紹介する「第2章 くらしの情景」、同市の記念となる日や出来事に関わる古写真を紹介する「第3章 あの日あの時」の3部構成。年配の来場者からは「懐かしい」「思い出がよみがえった」などの感想が、若年層からは、自分が住んでいる地域の思わぬ過去の姿に驚きを感じた、などの声が寄せられているという。「特に好評なのが、過去と現在の写真を比較した『あの頃のまちと今』のコーナー。何年後かに同様の展示をしてほしいとの要望も寄せられている」と担当学芸員の早田旅人さん。9月2日15時より、早田さんが写真の背景となる歴史などを紹介する特別展示解説も予定する。

 「平塚の暮らしや風景の変化、移り変わりから、得たものや失ったものなどを感じ、今後の街について考える契機にしてもらえたら」と早田さん。「今の暮らしや家族も代が変われば、それらが何か分からないものになってしまう。自宅にある写真やアルバムも、子どもや孫に伝わるよう整理するきっかけにしていただければ」とも。

 開催時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。入館無料。9月9日まで。

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