2010年8月に閉館した映画館「フジサワ中央」跡の「新堀ギターライブ館」(藤沢市藤沢)で8月25日、一夜限りの「フジサワ中央復活祭」が開催される。茅ヶ崎に映画館を作る活動を展開中の「WAWA CINEMA(輪輪シネマ)」と新堀ギターアカデミーとの共催。
同館で当時映写技師兼フロアマネジャーを務めていた高林さんと、主に窓口を担当していた長谷川さんが立ち上げた輪輪シネマでは、フジサワ中央のスタッフ同士の親交が続いており、「いつかは必ずフジサワ中央のスタッフメンバーでの上映を行いたいと考えていた」と話す。
そうした中、ライブ館関係者を紹介され、ライブ館の「地元の人にもっとライブ館の存在を知ってほしい」との声と、「ほとんど昔と変わらないフジサワ中央で映画を上映したい」という意見が折り合い、今回の上映イベントが実現した。
当日の上映作品は「男はつらいよ 寅次郎の青春」。「長く勤務していた上司に連絡を取り、上映作品や当時の興行収入などを細かくメモしたノートを借り、当時フジサワ中央で人気があり、今見ても色あせていない作品をチョイスした結果、『寅さん』になった」と話すのは、同代表の高林健さんとスタッフの長谷川文乃さん。
「スタッフの自己満足で終わらず、フジサワ中央を愛してくれていたお客さまにしっかり情報を届け、みんなでこの日の気持ちを共有したい」とも。
上映開始は10時と14時。定員は各回150人。入場料は、一般=1,700円、シニア=1,000円。同館元支配人・手塚たまきさんと同館映写技師(現輪輪シネマ)・高林健さんのトークショーも開催。10時の回のみ、新堀ギターとのコラボ企画として、女性ギター四重奏「Twinkle(トゥインクル)」による演奏&無声映画「月世界旅行」上映を行う。