「デジタル・デトックスin鎌倉・亀時間」が11月13日から1泊2日で開かれる。主催はゲストハウス亀時間(鎌倉市材木座3)。
築89年の古民家を改装したゲストハウス亀時間。国内外の旅行者たちが集うコミュニティスペースでもある
スマホやパソコンなどデジタル機器の発達や普及で生活が便利になった一方、最近では「スマホ依存症」「IT疲れ」といった言葉に代表される弊害も生まれている。同ツアーは、身の回りにあふれているデジタル機器を排除した時間を体験し、あらためて自分の生活を見つめ直してもらうことが狙い。集合時に、参加者から全てのデジタル機器と時計を回収する。
1日目は鍋料理の夕食を予定。暗闇の中、視覚以外で食材を味わうなど感覚を研ぎ澄ませて楽しむ。食後は近くの海岸に移動し、新月が近い夜空を眺めながら自然や話に耳を傾ける。
2日目の朝は、インド中央政府認定ヨガ教師による調気法体験から始まり、天然酵母のパンをはじめ肉や魚を使わない体に優しい朝食を提供する。この日のメーンは「五感を開く鎌倉あるもの探し」と題した散策。参加者は配布される地図を基に、歴史や自然に触れながら五感をフルに使って鎌倉の魅力を知る。途中、地図にない場所と時間が指定され、一人一人が工夫して再集合地を目指すゲームを行う。午後は歩いた記憶を頼りに、文字や絵を布に描いて全員で地図を完成させる。
全行程を案内するのは、持続可能なまちづくりを目指す団体「トランジションタウン鎌倉」の中心人物で、「ソンベカフェ」オーナーの宇治香さん。鎌倉で生まれ育ち、観光ガイドブックには載っていない鎌倉を知り尽くしており、日帰りのデジタルデトックスツアーを3年ほど前から行っている。
亀時間のROMIさんは「前回は、デジタルツールがないことで参加者同士が仲良くなるスピードがとても速かった。『スマホや時計がなくても楽しい時間が過ごせることに気付いた』という感想もあった。デジタルを否定するわけではなく、このツアーを通してアナログの面白さや楽しさ、五感を使うことの素晴らしさを実感してもらえれば」と話す。
開催時間は19時~翌15時。参加費1万3,000円(1泊2食付き)。定員12人(最少催行人員8人)。申し込み方法はホームページで確認できる。