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鎌倉に器と雑貨店「ヴィヴァフデ」 男性店主、オンラインショップの実店舗

内装は店主の森澤さんがほとんど手作業で仕上げた。棚には実際に使ってもらうことを前提に選んだという商品が並ぶ

内装は店主の森澤さんがほとんど手作業で仕上げた。棚には実際に使ってもらうことを前提に選んだという商品が並ぶ

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 江ノ電の稲村ケ崎駅前に11月3日、器と雑貨の店「VIVAHDE(ヴィヴァフデ)」(鎌倉市稲村ガ崎3)がオープンした。

稲村ケ崎駅の改札を出ると店は目の前。赤いレトロな丸ポストと店内の水色のストーブが目を引く。ストーブは1960年代のドイツHALLER社製

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 「ニュアンスのある器と雑貨」をテーマにしたオンラインショップの実店舗として誕生した同店。店舗面積は15平方メートル。店名の「VIVAHDE」はフィンランド語で「ニュアンス」を意味する。

 「ネットだけでなくイベントや軒先を借りて出店するたびに、お客さまと直接コミュニケーションすることに魅力を感じていた」と話すのは店主の森澤紀之さん。「お客さまと話をしている中で、実店舗がないことでがっかりさせてしまうことが多かったため、いずれはと考えていた」と続ける。

 物件を探している途中、9月中旬にたまたま稲村ケ崎駅前で引っ越しをしている店舗を見つけ、すぐに家主に連絡を取った。翌月にはカウンターなど一部を除いてほとんどの内装を森澤さん自身で手掛け、約1カ月で開店にこぎ着けた。

 前職はアパレル企業の販促物を制作していたが「当時の会社では店舗を手作りすることも多く、図面を引いたり電動工具を使ったりすることは難しくなかった。ただ今回は内装から商品のセレクト、販促物の制作、告知、事務作業まですべてを一人でこなし、かなり濃厚な1カ月間だった」と振り返る。

 店ではネットに掲載している作家による器に加え、キッチン雑貨、生活雑貨、ガーデン用品や植物、アンティーク雑貨、アウトドア用品なども並ぶ。「Inamura Morning Blend」「Inamura Sunset Blend」と名付けたオリジナルのコーヒー豆のほか、コーヒー関連の商品も用意した。女性店主の雑貨店が多い鎌倉にあって男性目線で選んでいる商品が並んでいるからか、男性客も気軽にのぞいていくという。

 森澤さんは「生活にちょっとしたアクセントを与えるニュアンスのあるもの。例えば器は飾るのではなく、どんなものを盛ろうかとイメージが膨らむもの、実際に使っていただけるもの、使うと気分が良くなるようなものなどをセレクトしている。ローカルでのんびりした稲村ケ崎にわざわざ足を運びたくなるような店にしていきたい」と話す。

 営業時間は、水曜・木曜・金曜=13時~19時、土曜・日曜・祝日=11時~18時。月曜・火曜定休。

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