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茅ヶ崎のギャラリーでルワンダ女性の手作りバスケット展-トークショーも

「太陽」という名前のバスケット

「太陽」という名前のバスケット

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茅ヶ崎のギャラリー「カロカロハウス」(茅ヶ崎市中海岸2、TEL 0467-58-8331)で7月14日より、アフリカ・ルワンダの女性が手作りするバスケットの展示会「Hands of Rwanda ルワンダの手」が開催される。

バスケットの製作風景

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中部アフリカにあるルワンダ共和国の女性が手作りしたバスケットなどを展示販売する同展。商品化と輸入販売を行うのは、フェアトレードを手掛ける「Ruise B(ルイスビィ)」(静岡市葵区)。ルワンダで調達できる自然素材のみを用い、代々受け継がれてきた手仕事と文化が培ってきたおおらかなデザインを日本に紹介している。

ルワンダは人口約1000万人、四国の1.4倍ほどの面積で、赤道のわずか南、アフリカのほぼ真中に位置す る。1994年に同じ国同士の人であるフツ族がツチ族を虐殺するジェノサイド(大量虐殺)が起こった。これは民族問題に絡んで100日間で80万人以上が殺された内戦で、男性はもちろん、女性や子どもも多く被害に遭った。内戦後に女性たちが家族を支え、自立する手段の一つとしてバスケットを作り始めた。

バスケットは伝統的な図柄で、太陽、空、大地などのモチーフがある。独特の形をしたふたつきの「アガセチェ」というバスケットは嫁入りに持っていく伝統的なもの。素材は現地で採れるサイザル麻を100%使用。葉を収穫し繊維状に加工することから始まり、女性たちが時間をかけて日々こつこつと編んで完成させた。

同展を企画したのは同ギャラリーオーナーの木村みどりさん。「製品の生まれる背景を知るにつれ、製品そのものだけでなく、ルワンダの国情、ひどく悲しい出来事が20年前にあったこと、その後女性たちがかつての敵対を越え寄り添って生きて行っていること、そのよりどころの一つとなっているのがこの伝統的なバスケットを編む作業になっていることをより深く伝えたい」という。

7月14日にはルイスビィ代表の小澤里恵さんのトークショーも予定する。木村さんによると、普通の2児の母が「人道的な見地やボランティアに興味があったというよりも、美しいものに魅せられ、作り手に対する尊敬があってフェアトレードという形になったのが小澤さん」と紹介する。「私たち普通の人々が世界に貢献する一つの見本という意味でトークショーも楽しんでもらえれば」とも。

営業時間は10時~18時。水曜・木曜定休。7月24日まで。トークショーは14日13時30分~15時。

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