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大磯北浜海岸で「大磯の左義長」-国指定重要文化財の火祭り

「セエトバレエ」 セエトを盛大に燃やし、新年の健康を願う。写真提供大磯町郷土資料館」

「セエトバレエ」 セエトを盛大に燃やし、新年の健康を願う。写真提供大磯町郷土資料館」

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大磯北浜海岸で2014年1月12日、国指定の重要無形文化財である「大磯の左義長」が行われる。

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大磯の左義長はセエノカミサン(道祖神)の火祭り。「左義長」は全国で同様の行事を示す際に使われる名称で、大磯では、明治時代後期に大磯に居を構えた伊藤博文の側近によって使われ始めたといわれる。地元(港周辺)では「セエトバレエ」「ドンドヤキ」「ダンゴヤキ」などの呼び名が一般的。

祭りに先立ち12月9日~11日、地元の人たちは大磯の下町7カ所のセエノカミサンに参り、さい銭をあげて一年の健康を祈る。これを「七所参り」(ナナトコマイリ)と呼ぶ。その3日間に行われる行事で、下町町内の子どもたちが歌い踊りながら家々を訪問して商売繁盛を願う行事「オカリコ」なども同時に行われる。

「左義長は、平安時代に貴族が行った正月遊び毬枝(ギッチョ)の道具を小正月に燃やし吉兆を占ったことを由来とする説が江戸時代から唱(とな)えられている。この行事と民間で行われていた正月飾りをおたき上げする行事が習合したとする考えが有力」と話すのは、大磯町郷土資料館学芸員の保坂匠さん。「古い日本の名残を後世に伝えるためにも多くの方に見ていただきたい」とも。

火入れは18時に行われる。

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