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鎌倉・東慶寺で「仏像展」-寺に伝わる仏像を一堂に展観

仏像展で展示されている「聖観音菩薩立像」

仏像展で展示されている「聖観音菩薩立像」

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 東慶寺・松岡宝蔵(鎌倉市山ノ内、TEL 0467-33-5100)で現在、「2015年 東慶寺仏像展」が開かれている。

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 展示総数20点。通常は特別拝観としている「水月観音菩薩半跏像」をはじめ、その長い歴史の中で、東慶寺に伝わる仏像を一堂に展観する年に一度の特別展。今年で7回目。1285年に覚山尼によって創建された同寺。明治までの約600年にわたり尼寺として、また駆け込み寺・縁切り寺として知られる。

 主な展示物としては、「水月観音菩薩半跏像」(鎌倉時代・13世紀、神奈川県指定文化財)や「聖観音菩薩立像」(鎌倉~南北朝時代・14世紀、重要文化財)のほか、「如来坐像」(奈良時代・8世紀)、「阿弥陀如来立像」(江戸初期)、「達磨図白隠慧鶴筆」(江戸時代・18世紀)など。

 今年の注目は、かつては鎌倉尼五山第一位の大平寺の本尊だった「聖観音菩薩立像」。最大の特色はその装飾法で、鎌倉特有の技法が取り入れられており、「歴史、そして仏像彫刻という2つの視点から見逃せない」という。

 同寺の福田敦子さんは「普段は敷居が高いと感じている方にも足を運んでいただけたら。かつて尼寺であった東慶寺に残る小さいながらも秀逸な仏像に歴史の重なりを感じていただきたい。例えば、『水月観音菩薩半跏像』を目の前にすると、その存在感と美しさに圧倒され、今までに味わったことのない気持ちになるのでは」と話す。

 拝観時間は9時30分~15時30分。入館料500円(入山料別途)。会期中無休。3月29日まで。

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