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「大磯お茶の間映画祭2015」 小さなまちで音楽をテーマに開催

「大磯お茶の間映画祭2015」の様子

「大磯お茶の間映画祭2015」の様子

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 大磯で8月29日・30日に「大磯お茶の間映画祭2015」が開催され予定を上回る観覧者が集まりにぎわいを見せた。主催は、大磯お茶の間映画館実行委員会と大磯町観光協会。

大磯で海に一番近い寺院「東光院」での上映会

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 自然が豊かで、さまざまな文化を持った人が集う小さなまち大磯を舞台にして開催される同映画祭。第2回目となる今回は、音楽をテーマにしたドキュメンタリー映画を上映した。

 会場は、大磯で海に一番近い寺院「東光院」、60年以上前の電機部品工場をリノベーションしたコミュニティースペース「今古今」、明治より大磯の海水浴客を迎える老舗の海水茶屋(海の家)「黒浅」、大磯港内の芝生広場での屋外会場の「ミナト芝生会場」の4カ所。

 上映作品は、ニューヨークから禁断の祖国キューバへアーティストが移動して開催された1回だけの感動のセッションを描いた「Cu-Bop(キューバップ)」。宮古島に残る神歌とうたい継ぐ人々を描いたドキュメンタリーで知られざる歌「アーグ(古謡)」と「神歌(かみうた)」を歌う姿が感動的な作品「スケッチ・オブ・ミャーク」。

 コンゴの路上で自作楽器で誰にも真似できない音楽を生み出す車椅子4人と松葉杖1人を含むバンド「スタッフ・ベンダ・ビリリ」だった彼らが困難や挫折を乗り越え、アルバムを世界販売し成功をおさめるまでを描いた「ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡」。弾丸が飛び交う中、人々は命をわけるように助け合い、そして笑い、歌う姿を女性のやさしい視線でレンズに収めた、当時23歳の日本人女性監督の作品「カンタ!ティモール」。日本を代表する芸者・赤坂小梅の生誕100周年を記念して製作されたドキュメンタリー「小梅姐さん」など粒ぞろいの作品を上映した。

 同実行委員会事務局の古井昇さんは「去年(2014年)の9月27日・29日にひっそりと映画祭が始まった。終わってみると続けてほしいとの声。そうしたことがバックボーンとなって第2回目を開催。歴史的な文化資産の多い大磯ならではの映画祭に育てていきたい」と意欲を見せる。

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