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葉山の空き家再生ものづくり拠点で初イベント「つくるいち」

同施設を再生中のメンバー。前列右端が代表の加藤さん。200人以上が登録しているという

同施設を再生中のメンバー。前列右端が代表の加藤さん。200人以上が登録しているという

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 「みんなの工房 葉山ファクトリー」(葉山町長柄)で11月19日、自分たちの手で作ることをテーマにしたイベント「つくるいち」が開催される。

同施設の再生時も作業自体をワークショップにした。「DIYを武器に楽しく再生」がテーマ

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 「プロに頼らず自分で作るDIYを武器に、楽しく空き家を再生していくことを目標に『空き家レンジャー』を立ち上げたのがきっかけ」と話すのは代表の加藤太一さん。SNSなどで仲間を募り、空き家になっていた元社員寮を自分たちの手で改装し完成させたのが同施設。「ペンキ塗りや床貼りといった作業自体もワークショップにし、設備の改修費はクラウドファンディングを活用して9月にオープンした」と振り返る。

 同施設は鉄筋2階建てで面積は約240平方メートル。1階がワークショップなどにも対応するオープンな工房、2階はシェア工房としてクリエーターが入居する。

 「つくるいち」は同施設にとって初のイベントで、不要になった工具や材料を使ったワークショップがメイン。空き缶をリメークし風を受けて回るウミガメ型オブジェ作り、ふんどしパンツや5本指ソックス染め、雑貨のデコレーション、廃材プールで自由に工作など「単なる素材の再利用ではなく、アイデアによって元のものより価値の高いものを生み出すことで持続可能な未来のものづくり手法として注目されているアップサイクルを目指している」という。

 取り組みに賛同した工具メーカーBOSCHによる工具の使い方講座のほか、コーヒー焙煎(ばいせん)体験、シルクスクリーンワークショップなども用意する。

 加藤さんは「改装をプロに頼めば費用がかかるので手付かずになっている空き家が多い。ここで手法を学んで自分たちの手で取り組むきっかけになれば」と話し、「日曜大工をしたくてもスペースがない人にも最適な空間。今後は毎月第3日曜に定期開催していくつもり。技術を身に付け、ゆくゆくは参加者が独立していくのが夢」と意気込む。

 開催時間は11時~16時。参加無料(有料のワークショップあり)。雨天時は屋内で開く。申し込み方法はフェイスブックページで確認できる。

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