ノーベル化学賞を受賞した藤沢市民、吉野彰さんの名誉市民顕彰式と、2019年ノーベル化学賞の受賞記念特別講演が1月30日、藤沢市民会館で開催された。
名誉市民顕彰授賞式で、鈴木恒夫藤沢市長から記念品を受け取る笑顔の吉野彰さん。
吉野さんは1978年から藤沢市に在住。「リチウムイオン電池から考える未来社会」と題した講演では、30年以上にわたる研究開発と実用化を経て、多くのロボットやモビリティーにリチウムイオン電池が活用されている中、そこから予測される社会について分かりやすく講義。参加した市民の間からは拍手や感嘆の声が聞かれた。
参加した男性は「抽選で運良く席が当たって参加できた。リチウムイオンの生まれた経緯や、苦労話などを聞けてよかった。40年以上暮らす市民としての側面では、大阪から転居する際に田園調布や軽井沢と同じくらい魅力のある土地として、湘南・藤沢を選んだという話が印象的だった。休日に市内の運動施設でテニスをしている話なども親近感が湧いた」と話した。