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藤沢の「里のうどん」、存続懸けクラウドファンディング 初日で300万円超調達

「里のうどん」の店舗前に立つ西嶋芳生社長

「里のうどん」の店舗前に立つ西嶋芳生社長

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 藤沢市を中心に複数店舗を展開するうどんとバラ丼の店「里のうどん」を経営するワンオータス(藤沢市藤沢)が5月1日にクラウドファンディングを始め、初日で300万円以上を調達した。

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 里のうどんは1996(平成8)年10月に藤沢市村岡で創業した関西風うどんとバラ丼の店。元バンドマンの西嶋芳生(よしお)さんが宝くじで当てた124万円を元手に4坪のうどん店を居抜きで買い受け、以来24年間で湘南エリアを中心に最盛期には5店舗を展開していた。

 しかし、新型コロナウイルスの影響で各店の集客が伸び悩み、3月5日で17年間続いた鎌倉店を閉店。その他の店舗も厳しい状態が続いているという。

 西嶋さんは「コロナショック拡大の影響を受け売り上げは8割以上減少している。開店以来の危機を前に、クラウドファンディングに一縷(いちる)の望みを託した。飲食の素人だった自分を支えてくれた友人や、何よりたくさんのお客さまに育てられた『里のうどん』を失うわけにはいかないと思った。初日から予想を超えた多大なる支援を頂き、感謝」と話す。

 3日時点でクラウドファンディングには390万円以上が集まった。3,000円から参加でき、バラ丼のタレと生麺などのリターンが受け取れるが、中にはお礼のメッセージとホームページや店内への掲出といったリターンのみの「御協賛金」に100万円を支援した人もいた。

 西嶋芳生さんは「『里のうどん』を存続できるよう、これからも努力する。集まった資金は店舗存続のための運転資金と雇用の維持に使用する。引き続き応援してほしい」と支援を呼び掛ける。

 クラウドファンディングの受け付けは今月31日まで。

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