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鵠沼海岸駅の売店跡に地元直売店comad 地元の味と人つなぐ拠点に

地元駅売店comad。知り合い同士がたまたま顔を合わせ、立ち話をするような場面も。

地元駅売店comad。知り合い同士がたまたま顔を合わせ、立ち話をするような場面も。

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 おにぎり専門店やパンの出張販売などを手掛ける地元密着型の販売店「comad(コマド)」(鵠沼海岸2丁目)が9月1日、小田急江ノ島線鵠沼海岸駅の改札横スペースにオープンした。

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 同駅の売店は「Odakyu SHOP」として長く営業を行っていたが、2018(平成30)年に閉店して以来、ずっとシャッターが閉まったままだった。

 事業主である神明商事の穴水大介さんは「地元で生まれ育った立場で通りがかるたびに、この売店跡がずっとャッターが閉まったままということを残念に感じていた。元々の専門が不動産業のため、人を介して小田急電鉄と縁がつながり、当初はテナントを紹介させていただけないかとのお話をしていたが、条件面で折り合う業者を見つけることが難しかった。打ち合わせを重ねていく中で、小田急電鉄から『穴水さんが運営してみては』との提案があり一念発起した」と話す。

 当初は地元の飲食店や食料品販売店、ポップアップにと考えていたが、どの店も興味はあるがスタッフを割くことが難しいということから難航していたため、穴水さん自らが店頭に立つと共に、地元の同級生や家族、友人に声を掛け、手分けして店番スタッフを務めることにしたという。

 「店名は以前自社で開いていたコワーキングスペースの名前を使った。場所や時間にしばられないノマドワーカー同士のコミュニティーをつくろうとの思いだったが、今は『小窓』という受け取られ方もしていて、名付けてよかったと思っている。内装は友人で、全国的に注目されている藍と左官を得意にした工務店『アートモリヤ』の守谷玲太社長に全てお任せした。藤沢の特産品として売出し中の、善行の八〇八の菊芋青汁、コーヒーは大庭のWIN coffee roasterから、おにぎりは鵠沼海岸のKUGENUMA RICE、パンは鵠沼海岸商店街にあるミニシアター『シネコヤ』に出店するデスチャーと善行のパナケナケの商品を取りそろえた。さらに湘南ゴールドエナジー、本鵠沼のニコニコ食堂、バナナジョーズ、藤沢のイナクジラなど、地元の知る人ぞ知る名物を取りそろえている」と話す。

 「地元の魅力を伝える入り口として機能させたい。オープンからこれまで、商品は昼過ぎには完売している。新型コロナ禍の中なので、まずは地元の人に愛されることを目指したい。来年以降はここで地元の味を手にして海に向かう観光客の姿を見られたら」と期待を寄せる。

 営業時間は8時~14時(火曜は11時~)。商品売り切れ次第終了。土曜・日曜・祝日定休。

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