不動産投資コンサルティング事業などを行うユニバースフロンティア(藤沢市本鵠沼2)と焼酎メーカーの白金酒造(鹿児島県姶良市)が現在、藤沢市内で栽培した藍を使った酒の製造と商品化を進めている。
同市内での藍栽培は、藍を使った活動に取り組む守谷玲太さんが2021年、文化交流を目的に徳島県を訪れ、現地でタデ藍(阿波藍)の栽培や品種育成、沈殿藍の研究に長年携わってきた元徳島県立農林水産総合技術支援センター上席研究員の吉原均さんや、同県立城西高校の川西和男さんと出会い、着想を得たという。守谷さんは2人との交流を重ね、藍の栽培や品種、活用方法などを学び、同市内での藍栽培を始めた。
藍は戦時中、食糧増産を背景に栽培が禁止された歴史もあるというが、守谷さんは「花工房渡貫」(藤沢市高倉)オーナーの渡貫直正さんらと栽培を続けている。真夏に迎える収穫は地域の学生らが中心となって行い、今年で4年目となる。
今回、守谷さんの取り組みに同社が賛同。今年に入り、藤沢で育てた藍と鹿児島の焼酎文化を組み合わせ、同メーカーと商品化を目指す共同プロジェクトを立ち上げた。気候変動の影響もあって栽培や収穫量の確保には苦戦しており、商品化の時期は未定だが、初年度は約600本の生産を予定しているという。
ユニバースフロンティアの宮崎芳文社長は「藤沢で受け継がれる藍と焼酎造りを組み合わせた今回の試み。地域で育てた藍の新たな活用方法を生み出すことができたら」と期待を込める。