光や音が変化する「インタラクティブ会議室」-カヤック社内に新設

会議室のテーブル上に会議中の関連情報が投影される

会議室のテーブル上に会議中の関連情報が投影される

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 各種インターネットサービスを展開しているカヤック(鎌倉市小町2)は5月9日、慶應義塾大学稲陰研究室(藤沢市遠藤)との産学協同により、鎌倉本社内に「インタラクディブ会議室」を新設した。

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 昨年11月、「KDa(クライン・ダイサム・アーキテクツ)」がデザインし、和テイストと現代的デザインを交えた新オフィスが話題を集めた同社が、今年1月よりユビキタス社会に向けたデジタルエンターテインメントの創造研究を行っている同研究室Surrounding Projectとともに共同研究と開発をスタートさせた同会議室は、現在「空山水」と「かげろい」2種類のインタラクティブコンテンツを「搭載」している。会議室の面積は約20平方メートル。

 あらかじめ設定した時間の長さに応じて、時間の経過とともに室内の光や音が変化する「空山水」は、光源にLED照明を採用し、入室すると朝日や夕日をイメージしたやさしい光に包まれ、ムードある空間を演出する。「かげろい」は、会議室内で発した音声に応じて、関連情報をウェブで検索し、会議室内のデスクに投影するシステム。関連情報の抽出には、独自のウェブ検索のアルゴリズムを使用している。

 「この会議室は、『会議室をクリエーティブのツールと意識したら何ができるか』ということから始まり、IT 技術を活用してインタラクティブな仕掛けをいろいろ施してみた」と話すプロジェクトリーダーの瀬尾浩二郎さん。「従来の会議室の『リラックスできる』『話しやすい』ということ以外に、アイデアのヒントを出したり、時間感覚を直感的に把握できたりするなど、『会議がいつもより盛り上がり、より多くのアイデアが出る』クリエーティブを刺激する会議室であると確信している」とも。

 今後は、画像認識や動体認識の技術を使用して、会議での発言回数をはじめ、参加状況を分析する機能の開発を検討している。また、現在導入したオフィスシステムをカスタマイズして事業化する計画もある。「ブレインストーミング向けのオフィスシステムなので、ブレストをよく行う企業やショップ、ショールームなどでの空間演出としても利用していただければ」(同社)と新たた需要に期待を寄せる。

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