鎌倉山に鉄のオーダーメード製作所-京都出身の鉄職人が開く

鎌倉山の新しい作業場「小宮製作所」で溶接する小宮賢人さん

鎌倉山の新しい作業場「小宮製作所」で溶接する小宮賢人さん

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 鉄のオーダーメード作品を手掛ける小宮製作所(鎌倉市鎌倉山)が9月1日、自然に囲まれた鎌倉山にオープンした。

 京都で鉄職人として鉄の専門店「Fe★NEEDS」を展開していた小宮賢人さんが2006年、鎌倉に移り、鉄のワークショップを開業。家庭用溶接機を使って、鉄を主とした作品を製作する「アイアンワークショップ」の指導を行なっていたが、小宮さんの「職人として、もの作りの原点に戻ろう」との思いから、鎌倉の市街を離れ、鎌倉山に移り、鉄のオーダーメードを受注する製作所をオープンした。

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 「オーダーメードを製作する傍ら、自らの作品作りにも専念できる環境が作りたかった」と話す小宮さんの新しい作業場は、緑の木々に囲まれた広い敷地に作られた約8坪のスペース。アイアン雑貨からガーデニング用品、アイアン家具など、依頼人のわがままな注文にも応える柔軟性な職人技量が特徴。「ネームプレート ガス切り文字」(10,000円~)や「タオルかけ」(15,000円~)、「看板」(30,000円~)などの一般的なものから、鉄製品の修理なら一輪車から人力車まで何でも請け負う。

 自身の作品としては、2009年4月に開催される「オーストリア日本交流年2009」逗子国際交流イベントの一環として、オーストリアを代表するロブマイヤーと「ガラスと鉄のコラボ」と表した作品の製作を予定している。

 「職人に誇りを持っている」と話す小宮さんは、「17歳で鉄工所に勤め、一職人から技のアピールとして始まった作品製作。デッサンは愚か、デザイン経験も全くない者でも、『ものづくり』に対する思いだけで、自然とデザイン画も描けるようになった」と自身を振り返る。「鉄の修理は、修理する物や個所によっても全く異なり、毎回が試行錯誤。修理を終えて、また元のように使える状態に戻った時は、まるで外科医が手術を終えた時のような気分になる。手に染み込んだ職人の感性を表現したい」とも。

 鉄のオーダーメードは、同社のウエブサイトで24時間受け付けている。今後、東京や鎌倉で、新たなワークショップの開催も予定。

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