鎌倉の老舗ギャラリーで「陶とあかり」展-鎌倉在住の作家夫妻が開催

「自分たちの中でそしゃくしたさまざまな記憶が、いろいろな形で訪れる人の思いに変化してもらえたら」と話すキクタヒロコさんのあかり。

「自分たちの中でそしゃくしたさまざまな記憶が、いろいろな形で訪れる人の思いに変化してもらえたら」と話すキクタヒロコさんのあかり。

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 鎌倉在住の陶芸家・アセビマコトさんと造形作家・キクタヒロコさんが10月21日より、鎌倉のギャラリー「アトリエキカ」(鎌倉市二階堂、TEL 0467-24-7025)で「陶とあかり」展を開催している。

アセビマコトさんが焼いた陶を器にしたミニ盆栽も。

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 カフェも併設する同ギャラリーはオープン12年目の老舗。絵画、写真、布雑貨、器、ガラス工芸品、アクセサリーなど、オーナーが厳選した多彩な作品展示を行うことで知られる。

 器を中心にオブジェ制作などを行うアセビさんと、金属や陶などを使い立体作品を制作するキクタさんは、キクタさんのぜんそくの持病や鎌倉在住の友人の誘いもあり、結婚を機に2001年に鎌倉へ転居。アセビさんが昨年まで横浜石川町で開いた陶芸教室も今年には鎌倉へ移転し、現在は鎌倉を中心に創作活動を続けている。

 「陶とあかりという表現は2人で活動を始めて以来ずっと続けてきたテーマ。器とあかりのある場所=食卓、夕げ、家をイメージしている」と話すのはキクタさん。明確な芸術的概念をもったコンセプチュアル・アートではないため、「何かを強く限定して伝えるのではなく、出会った景色や人、さまざまな出来事を自分たちなりにそしゃくし形にした記録的な展示」になっているという。

 作品数は陶、あかりを合わせて約150点。価格は2,000~20,000円と幅があるが、陶ではボール=3,100円、あかり(電傘)=12,600円など。

 今回の展示でキクタさんは「昔読んだ本や幼い頃の記憶、行ったことのない外国でもいい。この空間を訪れ、そこに自分がいたことがあるという錯覚を感じてほしい」と話す。

 営業時間は12時30分~17時30分。11月1日まで。

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