鎌倉の5つの寺院で「現代アート展」-地元作家6人とコラボ

現代美術展「鎌倉巡空」の展示作品のひとつで、作家・渡辺五大さんが、長谷寺・経蔵全体を赤銅色のアルミ箔で貼り巡らす作品を展示。会期中は来山者参加型でアルミ箔を貼る作業を実施する。

現代美術展「鎌倉巡空」の展示作品のひとつで、作家・渡辺五大さんが、長谷寺・経蔵全体を赤銅色のアルミ箔で貼り巡らす作品を展示。会期中は来山者参加型でアルミ箔を貼る作業を実施する。

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 鎌倉を代表する5つの寺院で現在、6人の作家による現代アート展「art project 鎌倉巡空」が開催されている。

鎌倉の5つの寺院で行われている現代美術展「鎌倉巡空」。オープニングイベントとして、長谷寺で鎌倉在住の作家・加藤力さんによる金色のバルーンが掲げられた。

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 第4回鎌倉芸術祭の参加企画となる同展では、自然あふれる景観や歴史ある建物が点在する寺院特有の空間に、さまざまな形の現代アートを展示している。「観光客が寺院をただ眺めて帰るのではなく、古いものと新しいものを融合した鎌倉ならではの素晴らしさ、芸術性を感じとってもらいたい」(同実行委員会)。6人の作家は、普段から発表の場としてこの地に親しんでいる近隣在住の作家の中から選ばれた。それぞれ鎌倉の寺院を回り、自らのアート性に合う場を決めた。

 会場は、長谷寺(鎌倉市長谷3)、光則寺(長谷3)、円覚寺塔頭 龍隠庵(山ノ内)、浄智寺(山ノ内)、建長寺(山ノ内8)。31日に長谷寺で行われるオープニングイベントでは、加藤力さんが山門上空に金色のバルーンを掲げた。加藤さんは弁天窟(くつ)内にある池の水面下にも光を放つアート作品を仕掛けている。昨年に引き続き作品を発表する渡辺五大さんは、同じく長谷寺で経蔵全体を赤銅色のアルミ箔で貼り巡らす作品を発表。光則寺では、柳井嗣雄さんが楮(こうぞ)と麻ですいた和紙で地表を覆い尽くし、土牢(ろう)前の時間や歴史を引き出す。

 円覚寺の高台にある「塔頭 龍隠庵」では、鵜飼美紀さんがガラスの器と水を使った作品を庵の外に点在。浄智寺では、千崎千恵夫さんが離れの建物の中に杉板と銅板を使って別の空間を出現させた。建長寺は11月4日からの展示となり、場や空間を見直す作品を創作し続けている景山健さんが、法堂の空間そのものをアート作品とした。

 11月3日からは鎌倉芸術館ギャラリー1「湘南芸術祭」内(鎌倉市大船6)で、同6日から北鎌倉の多目的空間「たからの庭」ギャラリー(山ノ内)に、同プロジェクトのインフォメーションブースを設置する。

 開催期間は10月31日~11月15日。時間は9時~16時(各寺院の拝観時間に準ず)。料金は各寺院の拝観料のみ。

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