茅ヶ崎にカウンター席と天ぷらメーンのそば店-都内から転居・独立

店名の筆文字は書家の義兄が、ショップカードなどは元グラフィックデザイナーの妻が手がけた

店名の筆文字は書家の義兄が、ショップカードなどは元グラフィックデザイナーの妻が手がけた

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 東富士通り沿いの茅ヶ崎西浜高校近くに2月24日、「喬房 猪口屋(きょうぼう ちょこや)」(茅ヶ崎市柳島海岸1、TEL 0467-85-3011)がオープンした。

カウンター越しにゆでたてのそばと揚げたての天ぷらを提供

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 店主の畠山利明さん(34)は、もともとCMやプロモーションビデオなどを制作する映像関連の仕事をしていたが、1999年の結婚を機に飲食業界に転職。大手食品メーカー直営の総菜店に7年間勤務し、調理・接客、新店立ち上げなど販売促進に携わりながら、独立を視野に入れ業態を模索。カフェや定食屋なども考えたが、「都心ではなく自然のある街で、シニア層も含めデーリーに集客できる店を開きたい」と、自身の目指す方向性に合致した神楽坂のそば店「喬楽亭」(新宿区)で3年間修業。「店舗物件と飼い猫5匹と暮らせる住居を探すうちに、気付けば品川から平塚へ転居」した。

 店舗面積は11.5坪。カウンター7席、テーブル6席。同店の基本的なスタイルは、修業先から受け継いだ対面式のカウンター席と、カウンター越しに一品ずつ提供する揚げたての天ぷらがメーン。そばは粗びき、つぶし気味など3種のそば粉を島根から取り寄せてブレンドし、そば粉十割・つなぎ一割で仕上げた外一そば。天ぷらに使用するエビやアナゴは、生きたまま仕入れる。昼はスピーディーな提供を優先しあらかじめ仕込んでおくが、夜は注文に応じていけすから引き上げてさばく。「冷凍と違って臭みがなく、味が全く違う」と畠山さん。

 主なメニューは「ざるそば」(750円)、「辛味おろしそば」(900円)、「季節の魚天ざるそば」(1,400円)、「天ざるそば」(1,800円)などのほか、数種のスパイス・フルーツ・牛スジ煮込みで作るコラーゲンたっぷりの「カレーうどん」(900円)など「そば屋らしくない風変わり」なメニューも。日本酒は「飛露喜」(800円)、「奈良萬」(850円)、「央 大吟醸」(1,300円)など10種をそろえ、女性にも飲みやすい「ゆず酒」(900円)も用意する。酒肴は「生湯葉の刺身」(520円)、「出し巻き玉子」(580円)、「会津馬刺し」(700円)など。

 畠山さんは「誰でも気軽に入れる堅苦しくない店でありながら、都内に負けないレベルのそばと料理を提供したい」と話す。「40~50代の落ち着いた男性が、奥さまを伴ってゆっくりくつろげるような店に」とも。

 営業時間は12時~15時、18時~23時(土曜・日曜・祝日は12時~23時)。月曜・火曜定休。

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