平塚の福祉施設でアート展-障害の有無超え出品、自立支援目指す

独創的で他では見られない段ボール半立体作品や絵画作品、陶芸作品など約100点が展示・販売される

独創的で他では見られない段ボール半立体作品や絵画作品、陶芸作品など約100点が展示・販売される

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 知的・精神にハンディキャップを持つ人々が利用する社会福祉施設「Studio COOCA(スタジオ クーカ)」(平塚市平塚4、TEL 0463-73-5303)で3月27日から、スタジオメンバーなどが創作した絵やグッズを展示・販売する「ちょっと不思議な湘南のアーティストたち」展が開催される。

知的・精神のハンディキャップを持つ人たちがアートする社会福祉施設「Studio COOCA」。写真は独創的な作品を作り出すメンバーたち

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 同スタジオは、以前社会福祉施設に勤務していた施設長が、「知的・精神にハンディキャップを持つ人たちが得意な分野で稼ぐことを目標に自由な創作活動を行える場所を」と、昨年9月に設立した。現在、約50人のメンバーが所属。創作作品はオリジナルグッズとともに作品展での展示・販売などを行っている。

 同展は、スタジオメンバーをメーンに湘南エリアで活動する作家が参加し、障害の有無を問わず、芸術でコミュニケーションの促進を図ることを目的に開催する。展示品は段ボール半立体作品や絵画作品、陶芸作品など約100点。

「ただの美しい絵や作品だけでなく、どこか笑えたり驚いたりできる独創的・個性的な作品など、一般の美術館では見られない作品がそろっている」と同スタジオスタッフ。「当展を通じて他者とコミュニケーションを図り、作品が評価されることで、メンバーたちの自信や創作活動への意欲につながる」とも。

 今後は美大生とのコラボレーションによる展示のほか、スタジオの知名度向上、メンバーたちの活躍の場を広げるために東京でも作品展を企画していく予定。さまざまな企業にデザイン利用を促していくという。

 開催期間は4月28日まで。

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