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藤沢の画廊で「マリー・ローランサン&藤田嗣治版画展」

マリー・ローランサンの「ばらの少女」カラーリトグラフ 1955年

マリー・ローランサンの「ばらの少女」カラーリトグラフ 1955年

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 藤沢の湘南西脇画廊(藤沢市鵠沼松が岡4、TEL 0466-22-5792)で現在、「マリー・ローランサン&藤田嗣治版画展」が開かれている。

藤田嗣治の「下着屋さん」(四十雀、挿画本より。カラーリトグラフ1963年

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 20世紀前半にパリを中心に活躍した「エコール・ド・パリ」の画家であるマリー・ローランサンと藤田嗣治の二人展。初めての企画展である同展。総点数30点。マリー・ローランサンの「ばらの少女」(カラーリトグラフ1955年)や藤田嗣治の「下着屋さん」(四十雀、挿画本より。カラーリトグラフ1963年)、「群像」(ペンデッサン1934年)などを展示している。

 マリー・ローランサンは、1883(明治16)年~1956(昭和33)年。愛や美しさを追求し続け、憂いを帯びた女性や華やかなバレリーナを描いている女性画家。ピンクやブルーなどを基調とした淡い色彩とやわらかいタッチで描かれた作品には繊細さと官能性が感じられる。

 藤田嗣治は1886(明治19)年生まれ。フランスに渡り、1925(大正14)年にレジオン・ドヌール勲章受賞。猫と女性を得意のモチーフとし、「乳白色の白」と呼ばれる独特の肌の色や、繊細な線描で表現された質感は、現在でも西洋で評価を得ている。

 同画廊代表の西脇智賀子さんは「エコードパリの時代を共に生きた巨匠で、2人とも婦人像を描いているため、雰囲気が違う少女たちの顔が楽しく、美しい作品ばかり」と話す。「美術の秋、異次元の世界を堪能していただければ」とも。

 営業時間は10時~17時30分。木曜定休。10月26日まで。

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