音楽を通して茅ヶ崎を探訪する長編映画「茅ヶ崎物語 MY LITTLE HOMETOWN」が6月25日にイオンシネマ茅ヶ崎(茅ヶ崎市茅ヶ崎2)で開かれる茅ヶ崎国際映画祭で上映された後、7月21日から3日間、全国主要都市の映画館で公開される。
サザンオールスターズの歌にも登場する「ラチエン通り」から見た烏帽子(えぼし)岩。茅ヶ崎の象徴でもある
同作品は、市内在住の宮治淳一さんが茅ヶ崎と芸能との関係性や謎を探る映像作品を制作し、小中学校時代の同級生である桑田佳祐さんにプレゼントしたことが製作のきっかけだという。
宮治さんは洋楽ポップスのプロモーターや日本有数のレコード収集家としても知られ、「サザンオールスターズ」の名付け親。数年前から、多くのミュージシャンや文化人を輩出している茅ヶ崎の芸能史を執筆・編さんしていたという。
執筆の傍ら、映画監督の熊坂出さんや人類学者の中沢新一さんとともに制作した同作品を桑田さんに見てもらうと「感銘を受けた」と感想をもらった。これを機に、宮治さんと中沢さんが別々のアプローチでさらに茅ヶ崎を探訪していったところ、2人とも再び桑田さんに行き着いたという。そこで作品を発展させ、桑田さんも出演する一般公開作品を制作することになった。
出演は、宮治さんをはじめ中沢さん、宮治さんの大学時代の友人で音楽評論家の萩原健太さん、俳優の神木隆之介さんや野村周平さん、茅ヶ崎出身の桑田さんや加山雄三さんなど。宮治さんの高校時代の記憶をもとに桑田さんらによるドラマチックなクライマックスシーンが用意されているという。
同作品の宣伝担当者は「ドラマなのかドキュメントなのかなども含め全て25日までシークレット。その分、公開を楽しみにしてほしい」と話す。
同館や横浜ブルク13など全国12都市15館で7月21日・22日・23日19時上映。チケットは6月12日発売。購入方法などはホームページで確認できる(6月25日の同映画祭のチケットは完売)。