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逗子の神社で初のダブル成人式 市民が発案、オープンに開催

平井竜一市長(左端)と鏡割りをする40歳代表の参加者

平井竜一市長(左端)と鏡割りをする40歳代表の参加者

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40歳を祝うダブル成人式が3月18日、逗子の亀岡八幡宮(逗子市逗子5)で初めて開催された。

亀岡八幡宮境内で11時~16時、地域の人々も出入り自由で行われた

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ダブル成人となる当事者だけでなく、年齢に関係なく一緒に祝おうという市民や神社に参拝に来た通行人なども巻き込んで開催。全国でも珍しいオープンイベントとなり、さまざまな世代の交流が目を引いた。

オープニングイベントでは平井竜一市長が「40歳と言えば市長になった大大大転機の年、いろいろな覚悟をした12年前を思い出す。市民が立ち上げたこのイベントに、行政が今後、どう関わっていかれるか課題」とあいさつで述べた。その後、ステージでは40歳代表による鏡開き、トークセッション、集合写真撮影、ダンスパフォーマンスなどが行われ、飲食や雑貨のブース出展もあり、約400人が参加した。

逗子ダブル成人式実行委員会の委員長、田中美乃里さんは、もともと30代の市民が中心になってイベントなどを企画している「逗子30‘sプロジェクト」の代表。「昨年40歳になったことをきっかけに、仕事先の藤沢で始まったといわれているダブル成人式を逗子でも開いてみたいと提案した」という。行政からの援助はなく、予算0円から発案し、16人の実行委員と逗子葉山の商工業者などからの協賛で成立させた。イベントを終えた田中さんは「小学校卒業以来の懐かしい対面もうれしかったが、越してきたばかりという40歳の参加者も何組かいて友達になれたことが同じくらいうれしかった」と喜ぶ。

逗子に越して7年という田端政弘さんは「逗子には自分たちのことは自分たちでやろうという風潮があり、市民活動が活発。逗子在住だが都内で働き、逗子より都内にいる時間が多いという、いわゆる『逗子都民』だが、逗子で一緒に考えたり、活動したりする仲間を増やしたい」、1週間前に越してきたばかりの三澤貴之さんは「嫁の実家が葉山なので近い場所を探した。夏場の観光地というイメージしかなかったが、自分のスキルを地域に生かしてみたい」と、それぞれ40歳の抱負を語った。

 資金集めとして立ち上げたクラウドファンディングは3月25日まで続け、協力を呼び掛けている。来年以降も続けたいという声と同時に、60歳を祝うトリプル成人式などの開催を希望する声も上がっている。

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