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能登半島七尾市に「チーム藤沢」が物資支援 元海自隊員らが現地入り

袖ケ江地区コミュニティセンターに支援物資を届ける下田さんら「チーム藤沢」のメンバー

袖ケ江地区コミュニティセンターに支援物資を届ける下田さんら「チーム藤沢」のメンバー

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 藤沢の災害支援ボランティア団体「災害復興支援チーム藤沢」が1月5日、1月1日に発生した能登半島地震への支援のために飲料水1.4トンなどを七尾市に運んだ。

改修した井戸から水が出て笑顔を見せる被災者

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 同チームは、元海上自衛隊員の下田亮さんらが中心に組織している民間の支援団体。2016(平成28)年の熊本地震の際、下田さんがフェイスブックに書き込んだ「支援の思い」に賛同する人らによって立ち上がり、およそ1年間、熊本の被災地に向けて人的派遣や、現地ボランティアから依頼された物資を藤沢で調達し輸送するなどして支援した。

 その後も同チームはフェイスブック上のグループとして存続し、現在の参加者は1500人以上。2018(平成30)年の広島県豪雨災害や、2019年の東日本台風の際などにも支援活動を行った。

 下田さんは「8日に現地から藤沢に戻った。七尾市の袖ケ江地区コミュニティセンターなどに使い捨てカイロやウエットティッシュ、食料品などの支援物資を届けたり、現地の仮設井戸の改修作業を行ったりするなどした。特に断水に関しては一日を争うので、水を至急届けられて良かった」と話す。「七尾市は激震地区に比べると家屋倒壊などの被害は少ないが、道路の陥没と隆起が多くあり、水道などライフラインが断絶されている箇所が多かった。チーム藤沢としては、激震地の珠洲市には行かず、今後も七尾市を中心に活動する可能性が高い」とも。

 今回使った車両は地元NPOの協力で1.5トントラックを手配し、水などの物資は倉庫に備蓄していた企業からの提供品を運んだという。

 下田さんは「現地には、過去の災害の時に一緒に活動した他の支援活動団体など、各地のボランティアチームも現地入りしていた。少しでも多くの支援を届けたい。引き続き協力をお願いしたい」と呼びかける。

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