表現方法や制作の背景が異なるアーティストたちによる「追求するアーティスト展」が現在、平塚のアトリエ兼福祉施設「嬉々!!CREATIVE GALLERY&CAFE」(平塚市明石町)で開かれている。
平塚で「追求するアーティスト展」 表現が異なる3人の作品紹介
同展は、障害のあるアーティストらが所属するアーティスト集団「嬉々!!CREATIVE(キキ・クリエイティブ)」で活動する押野和樹さん、サイトウトシユキさん、松本つとむさんの3人による企画展。
15年にわたり同じパターンを描き続けている押野さんは、ポスカや油性ペンなどを使い、迷路や文字のようにも見える曲線を組み合わせた色彩豊かな作品を制作。色の配置にも独自のこだわりがあり、アイロンビーズなど画材が変わっても一貫した色使いが特徴となっている。
サイトウさんは、若い頃に画家ジャンミシェル・バスキアの作品に出合い、自由な表現に感銘を受けて抽象画を描き始めた。当初はボールペンによる幾何学模様を描いていたが、現在はアクリル絵の具やクレヨンなどを使った作品を制作。数年前から取り組む「落書き」シリーズでは、人や動物、言葉などをモチーフに100点を超える作品を手がけている。作品には、戦争のない世界や平和への願いも込める。
松本さんは、20代から詩を書き続け、これまでに2000点を超える作品を制作してきた。障害のある人たちの作品との出合いをきっかけに、自身の表現を見つめ直し、難解な詩から子どもにも伝わる言葉へと作風を変化させた。ユーモアを交えながら日常や自身の感覚を表現し、同展では詩に加えて絵画作品も展示する。
同ギャラリーオーナーの北澤桃子さんは「3人が長い時間をかけて追い続けてきた表現と、その背景にある時間や模索に目を向け、訪れた人それぞれに感じ取ってもらう機会になれば」と話す。
営業時間は10時30分〜15時30分。月曜・日曜・祝日定休。入場無料。11月21日まで。