平塚に園芸と農業の体験施設-チャペックのライフスタイルをテーマに

菜園や農園が広がるアグリゾーンの「花菜ガルテン」

菜園や農園が広がるアグリゾーンの「花菜ガルテン」

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 季節の花や園芸・農業の魅力を発信する県立花と緑のふれあいセンター「花菜(かな)ガーデン」(TEL 0463-73-6170、平塚市寺田縄)が3月1日、旧県農業総合研究所跡地にオープンした。

めぐみの研究棟の各棟をつなぐきらめきモール

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 平塚市の農業振興と県民の農業理解を深めるために、市・県・JA・農業者らが協力し整備を進めてきた事業「ひらつか花アグリ」の施設の一つで、同施設を軸とする周辺地域には、1月に開所した「湘南いちご狩りセンター」のほか、3月14日には大型農産物直売所「あさつゆ広場」、4月上旬には「農の体験・交流館」「金田市民農園 マイ菜ファーム」などが順次オープンする予定。

 同施設の敷地面積は、横浜スタジアムの約3.5倍に当たる9万2,000平方メートル。園内は、ハナモモやバラ、ムクゲなど3,250品種の植物が植えられた「フラワーゾーン」、里山をイメージした風景の中で農業体験ができる「アグリゾーン」、料理や園芸などの体験講座、押し花や絵画など園芸や農業がテーマの展示会などを行う「めぐみの研究棟ゾーン」を設ける。運営を担うかながわGAパートナーズは、年間34万人の集客を見込む。

 テーマとなったのは、「園芸家12カ月」の著者であるチェコの作家カレル・チャペックのライフスタイル。「多忙な生活に追われながらも、好奇心旺盛に生涯庭いじりを楽しんだチャペックのように、知的好奇心の高い人に新しい文化をプラスするライフスタイルを発信したい」と広報担当の松井二葉さん。「フラワーゾーン」にはチャペックの住居や庭のイメージを世界で初めて再現した「チャペックの家と庭」、「めぐみの研究棟ゾーン」には地元食材を使ったイタリアンテイストの料理を提供する「キッチンHana」、ガーデン用品や雑貨などを販売する「Dear Capek」を設けた。

 松井さんは「見るだけでなく、体験し楽しみながら学べる場所。図書コーナー『花菜ライブラリー』には専門相談員も常駐しているので、質問など気軽に声をかけてほしい」と話す。

 開園時間は9時~17時(11月~2月は16時まで)。料金は、大人=500円、大学・高校生と65歳以上=300円、小中学生=200円。3月20日15時からは、TVドラマ「風のガーデン」の庭設計を担当したガーデナー、上野砂由紀さんのトークショーを開く(定員150人、2,000円、菓子・ドリンク付き)。

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