茅ヶ崎の日本料理店、元支配人と総料理長が継承・営業再スタート

新湘南バイパスの茅ヶ崎中央インターから至近の「馳走庵」

新湘南バイパスの茅ヶ崎中央インターから至近の「馳走庵」

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 茅ヶ崎の日本料理店「阿部浅香川店」(茅ヶ崎市西久保)が2月11日、「馳走庵」(TEL 0467-58-5151)として再オープンした。

ゆったりした広さの畳敷きのテーブル個室も

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 阿部浅は、1927(昭和2)年創業の老舗。茅ヶ崎駅北口近くに本店を構え、法事や祝宴、企業や各種団体の接待などに広く利用されてきたが、今年1月31日で飲食業から撤退し、本店跡に医療施設を開設し新事業を立ち上げる旨を発表。

 新湘南バイパスの茅ヶ崎中央IC近くで営業していた香川店も閉店が決まっていたが、本店支配人を15年務めた藍葉信之さんと本店総料理長の小澤宣徳さんが同地での営業続行を地主に交渉。新法人「ちそう」を立ち上げ、同店をオープンした。店名は「大切な客人を迎えるときに、方々を走り回って食材を調達した『馳走』の語源」に由来する。

 社長に就任した藍葉さんは「香川店もこの場所で約20年の歴史がある。生シラスなど磯料理の店はあっても、地域に根付いた懐石風のきちんとした日本料理店があまりないのが茅ヶ崎。阿部浅ファンの方を裏切らないためにも、店を続けることを決意した」と話す。

 店舗面積は約100坪。席数は96席で、テーブル席のほか8人用個室5室、幼児連れにも適した小上がり席などを含む。「内装は若干手を加えたが、以前からのお客さまが慣れ親しんだ空間でもあり、あえてあまり大きく手は加えていない」と藍葉さん。

 料理のコンセプトは「馳走懐石」。食材は、三浦産の有機野菜や地元茅ヶ崎の丸大魚市場から直送した新鮮な魚介などを使用。主なメニューはお造りやエビ天ぷらなど全8品の「煮魚御膳」(1,600円)、煮物・小鉢・揚げ物など全10品の「馳走御膳」(1,800円)、ふかひれ茶碗蒸し・お造り二種・水菓子など全11品の「料理長おまかせ御膳」(4,200円)など。

客単価は昼=1,500円、夜=2,500円~3,000円。客層は、土曜・日曜は家族連れ、ランチやディナーはシニア層や地元の主婦が多いという。

 藍葉さんは「立地柄、駅前とは違い車や自転車、徒歩などで来店する近隣の方が多い。地域に根差した店づくりにさらに尽力し、これまで以上に地元に愛される店にしていきたい」と意欲をみせる。

 営業時間は、昼=11時30分~15時、夜=17時~22時。送迎用のマイクロバスも用意する。

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