企画展「生誕100年 昭和を生きた画家 牧野邦夫-その魂の召喚-」が現在、茅ヶ崎市美術館(茅ヶ崎市東海岸北1)で開かれている。
「黒い布つけた自画像」 昭和50(1975)年 個人蔵(写真提供=茅ヶ崎市美術館)
同展は、1925(大正14)年生まれの洋画家・牧野邦夫の生誕100年を記念して開く回顧展。牧野は東京美術学校(現・東京芸術大学)油画科を卒業後、姉たちが運営する「マッコール洋裁学園」の開校に伴い小田原から茅ヶ崎に転居し、約10年にわたり同地で制作活動を行った。
同展は自画像を軸に画業を振り返る展示とし、「内面を見つめて-生涯のテーマ・自画像-」「描く対象を求めて-模索期・昭和30年代-」「レンブラントとの対話-開花期・昭和40年代-」など5章構成で作品を紹介。昭和50年代に描かれた幻想的な写実表現の作品群をはじめ、「黒い布つけた自画像」「千穂の顔」「海と戦さ(平家物語より)」「未完成の塔」などを展示している。
牧野は生涯を通じて特定の美術団体に所属せず、個展を中心に活動した画家として知られる。作品の多くは全国の個人コレクターが所有しており、まとまった形で公開される機会は限られているという。会場では、茅ヶ崎との関係を示す新たな肖像画も公開している。
来館者からは「再び鑑賞に訪れた」という声のほか、「自画像の視線が印象的」「作品から熱量を感じた」という声が聞かれる。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。観覧料は、一般=1,200円、大学生=1,000円、市内在住65歳以上=600円、高校生以下無料。5月31日には担当学芸員・小澤由季さんによるキュレータートークも予定する。
6月7日まで。