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湘南の飲食店・アパレル店がチャリティーTシャツ販売-波乗り大会Tも

「Que」オーナーの横山さん。「被災地にいる全ての人にありっけたけの愛を届けたい」

「Que」オーナーの横山さん。「被災地にいる全ての人にありっけたけの愛を届けたい」

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 湘南地域の飲食店やアパレル雑貨店などで現在、東日本大震災のチャリティーTシャツが販売され好評を得ている。

26回目を記念して作られた「新春波乗り大会」Tシャツ

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 東日本大震災発生当日、藤沢の鵠沼海岸で予定されていた「新春波乗り大会」の中止により始まったのが参加記念Tシャツのチャリティー販売。同大会を主催するNSA(日本サーフィン連盟)湘南藤沢支部の登録会員らから「被災地のために何かできないか」との声が上がり、1枚500円で販売し、集まった義援金を被災地域のNSA各支部や大会に協力した行政、日本赤十字社などに寄付するという。

 サイズはMのみ。ムラサキスポーツ藤沢OPA店(南藤沢)、ビラボンストア湘南(片瀬海岸2)、モンスターマッシュ(鵠沼海岸2)などの地元サーフショップで販売するほか、鵠沼海岸のサーフィン情報サイト「kugenuma.net」ではメール便での発送も可能。同支部支部長の菅谷俊さんは「250枚用意していたが、多くの方々の協力のおかげで残りわずか。これからもサーファーとしてできることを継続、支援していきたい」と話す。

 自転車の俗称「チャリ」と「CHARITY(チャリティー)」を掛けたTシャツ「CHARI TEE」は、自転車に乗るライフスタイルを提案するアパレル雑貨店「bicycling」で販売。「言葉遊びから生まれた笑顔が、きっと大きな力になる」と企画され、サイズはXS・S・M・L(男女兼用)を用意。販売は4月28日~5月8日の予定だが在庫がある限り継続し、需要があれば増産も検討するという。価格は1枚2,100円で、売り上げの半分を日本赤十字社に寄付する。「おのおのができることを行い、その思いを風化させないようにと考え、気負わず着られるデザインにした」と話すのは、茅ヶ崎店店長の峯藤彩子さん。同商品は藤沢OPA店、茅ヶ崎店(共恵1)で扱う。

 茅ヶ崎の飲食店「Que」(共恵1)で扱うのは、同店オーナーの横山英伸さんと友人のデザイナー伊東久志さんが企画したTシャツ。デザインは、47都道府県の県章マークで表現した「命」を表すハートがメーンのもの、祈りをささげる手と日の丸を組み合わせたものの2種類。どちらも「PRAY FOR VICTIMS(被災者のために祈ろう)」の文字がプリントされ、「幅広い世代に着てほしい」と150センチ、160センチ、S・M・L・XLの幅広いサイズを用意した。価格は1枚1,000円。利益の全額を義援金として寄付する。

 当初300枚作ったが、それぞれの友人や来店客など多くの協力を得られ、さらに200枚を追加。在庫は現在100を切っているという。横山さんは「店に立つときもこのTシャツを着ているからか、お客さまと会話が生まれ協力してくれる方も。Tシャツにとどまらず何らかの形で今後も支援を続けたい」と話す。

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