藤沢の靴作家、鎌倉のギャラリーで個展-「はたらくクツ」テーマに

立ち仕事が多い人向けに作られた、酒井ムツ美さんの作品

立ち仕事が多い人向けに作られた、酒井ムツ美さんの作品

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 藤沢市にオーダーメードの靴工房「こびとのくつや」を構える酒井ムツ美さんが10月12日から、「ギャラリーGOKURAKU亭」(鎌倉市極楽寺3、TEL 0467-22-5917)で個展を開く。

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 今回の展示会には、秋らしい風合いの新作10点を含む約20点の作品が並ぶ。テーマは「はたらくクツ」。立ち仕事が多い人向けにベルトをクロスし甲をしっかりカバーする靴や、カットした毛が入らないよう工夫した美容師向けの靴など、「仕事」でのさまざまなシチュエーションを想定して作った靴を紹介する。

 大学ではグラフィックデザインを専攻した酒井さん。しかし、立体や空間を扱う仕事がしたいと、パッケージデザインを手掛ける会社への就職を希望する中、靴関係のデザイン会社から内定をもらった。「靴も足のパッケージだと考えれば良いのでは」と考え就職。靴の企画デザインを担当したが、机の上のデザインだけでは物足りず、退社して靴作りの教室に通い始めた。

 金沢市出身の酒井さんにとって、同じ古都である鎌倉は、もう一つのホームタウン。「オーダーメードの靴というと冠婚葬祭用の高級なもの、もしくは足に悩みを持っている人の靴というイメージがあるが、そうではなく、もっと普段履きの靴をオーダーしてもらえたらと思い、展示会を続けている。鎌倉散策を兼ねて気軽に立ち寄ってほしい」と話す。

 価格帯は、31,500円~63,000円。営業時間は11時~18時。今月18日まで。

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