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新江ノ島水族館らが発見したクラゲが新属新種と確認 世界初の標本展示も

同館のクラゲサイエンスで標本展示が開始された「オトヒメクラゲ」

同館のクラゲサイエンスで標本展示が開始された「オトヒメクラゲ」

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 新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2、TEL 0466-29-9960)らが調査していたクラゲが新属新種と判明し、7月12日から世界初となる標本の展示が始まった。

同館のクラゲサイエンスで展示されている「オトヒメクラゲ」の標本

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 このクラゲは、高知県の「黒潮生物研究所」と「アクアワールド茨城県大洗水族館」と共同で研究。2008(元号)年から2021年にかけて、藤沢市江の島、高知県土佐清水市、茨城県大洗町でそれぞれ採集された16個体の正体の分からないクラゲを調査した。形態観察とDNA分析による分類学的精査を行ったところ、ヒドロ虫綱花クラゲ目ウラシマクラゲ科の新属新種であることが明らかとなったという。

 同館クラゲ担当の山本岳さんは「新種はウラシマクラゲ科に属し、ウラシマクラゲよりも小型であるため『オトヒメクラゲ』と命名した。学名も『Otohimea』にしたかったが、これは既にほかの生き物の属名として使われていたためできなかった」と話す。

 昨年新種として発表したワタボウシクラゲとも同じ科に属し、同館から新種が発表されるのは3回目。

 山本さんは「ウラシマクラゲ科に属するクラゲの5種類の中で、日本で出現するのはウラシマクラゲ、ワタボウシクラゲ、オトヒメクラゲの3種類。繁殖が確立できていないため採集に頼るしかないが、江の島は唯一その3種類ともが出現するので、いずれ並べて生体を展示したい。それまでは標本をじっくり観察して、楽しみにしていてほしい」と話す。

 展示時間は9時~17時。展示は当面行う。

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