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「ひかりの水族館」に市民120名 再生可能エネルギーのみでLED照らす

「サザンビーチひかりの水族館」に集まった参加者親子ら

「サザンビーチひかりの水族館」に集まった参加者親子ら

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 茅ヶ崎市の「サザンビーチちがさき」で12月11日、イルミネーションイベント「サザンビーチひかりの水族館」が開催され、子どもから大人まで約120人の市民らでにぎわった。

「ひかりの水族館」に来場した参加者たち

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 再生可能エネルギーのみを使ったイルミネーションを通して、楽しみながら環境のことを考えようという企画。発起人で茅ヶ崎市在住の久保田恵子さんは「昨年、一般社団法人えねこやが主催した『イルミネーションRE100」に参加し、再生可能エネルギーで光をともし、全国の仲間とつながる体験をしたことが発端。茅ヶ崎の自然の恵みである海をテーマに、再生可能エネルギーで光をともし、砂浜に一夜限りの水族館を登場させるというアイデアが生まれた」と話す。

 11月27日には、サザンビーチの目の前にあるコワーキング&ライブラリー「Cの辺り」で、オーナメントの作りワークショップを開催。子どもを含め約30人が参加し、イルカやクラゲ、ヒトデやペンギンといった海の生き物をワイヤと太陽光パネル付きのLED電球で作り上げた。

 ワークショップ参加者たちは、制作したオーナメントをそれぞれ自宅に持ち帰り、軒先やベランダにつるして太陽光パネルに充電。当日イベント会場に持ち寄り、砂浜に設置された支柱に張り巡らされたワイヤに自らの手で飾り付けた。

 17時のカウントダウンとともに一斉に点灯すると、約30体の海の生き物と波をかたどったイルミネーションが夕暮れの砂浜に浮かび上がり、訪れた来場者からは歓声と拍手が沸き上がった。

 当日は天気に恵まれたこともあり、偶然通り掛かった人々が足を止めて写真撮影を行う場面も。SNSには「#ひかりの水族館」で投稿が行われた。散歩のついでに立ち寄った近隣に住む女性は「とてもきれい。毎年開催してほしい」と笑顔を見せた。

 久保田さんは「参加した皆さんもとても楽しんでくれた。電気のことだけではなく、暮らし方そのものを考える機会になるとうれしい。来年以降も続けていきたい」と意欲を見せる。

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