茅ヶ崎の里山でパン・コーヒーを移動販売-英国風カントリーパブ開業目指す

二宮在住の家具職人の友人が作ったリヤカーの前で。高山さん(中央)、パン責任者の横藤綾さん(左)、コトブキカフェの中西亮太さん(右)

二宮在住の家具職人の友人が作ったリヤカーの前で。高山さん(中央)、パン責任者の横藤綾さん(左)、コトブキカフェの中西亮太さん(右)

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 県立茅ヶ崎里山公園(茅ヶ崎市芹沢)の西駐車場付近に昨年12月9日より、自家製の天然酵母パンとオリジナルコーヒーをリヤカーで移動販売する「Desture(デスチャー)」(高座郡寒川町、TEL 090-6495-0777)が出店、盛況ぶりを見せている。

「お客さまの心を満たすパン」がコンセプト

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 同店を運営するのは、茅ヶ崎市北部でイギリス風カントリーパブ&ダイニングカフェの開業を目指す高山正明さん。店名は「Destiny(運命)」と「Future(未来)」」を掛け合わせ、「運命は未来に向け、自分の力で変えていくもの」という思いを込めて付けた。「地産地消を基本に地域の人々に愛され、地域に根差したパブ&ダイニングカフェ」が店のコンセプト。

 10年ほど前にサッカー観戦で欧州を訪れ、ロンドンのパブに魅せられた高山さんは、会社勤めを続けながら2005年に店名を定めパブ開業の構想を練ってきた。当初は首都圏にもよく見られるような英国風パブをイメージしていたが、「昔ながらのイングランドの面影を色濃く残すコッツウォルズ地方のカントリーパブに出会い、その独特な雰囲気に魅了され」、カントリースタイルでの開業を決意したという。

 開業場所に同市北部を選んだことについて、「真っ先に浮かんだのが、サラリーマン時代に度々訪れていたこの場所。風景がコッツウォルズにとても似ていると思った」と高山さん。駅前など人通りの多い場所で始める方法もあるが、「まずはさまざまな地域活動に参加しながら地域に溶け込み、地元に実績を作ることから始めようと人力での移動販売を開始した」と話す。

 主なメニューは、「Desture基本のぱん」(100円)、「メロンぱん」(120円)、「フルーツ&ナッツ」(250円)などのほか、里山産のジャガイモを使った「ゴロッといもぱん」(150円)、市内のハム工房のベーコンを使用した「ジローさん家のエピ」(250円)など、地産地消の食材も取り入れた。市内で開業準備を進める「コトブキカフェ」とのコラボレーションによる「茅ヶ崎里山ブレンド」(350円)、同ブレンドに使用するコーヒー豆をミルして生地に練り込んだ「珈琲ぱん」(150円)なども販売する。

 高山さんは「移動販売を始めてまだ1カ月だが、人とのつながりの大切さを実感している。市街化調整区域とよばれる難しい土地でも、順序立てて一歩ずつ前進し夢をかなえたい」と話す。「開業候補地は何カ所か挙がっているが慎重に決めたい。今年中の開業が目標」とも。

 営業時間は10時~16時。火曜10時~12時のみ茅ヶ崎市せせらぎ公園(みずき)、13時から茅ヶ崎里山公園。月曜定休。営業場所や営業時間などは高山さんのブログで確認できる。

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