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茅ヶ崎で絵本とコケ玉のコラボ展-チェコ絵本の巨匠の初版本展示も

絵と文、製本まで自身が手掛けた手作り絵本を手にする加藤さん

絵と文、製本まで自身が手掛けた手作り絵本を手にする加藤さん

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 茅ヶ崎の熊澤酒造敷地内にあるギャラリー&ショップ「okeba(おけば)」(茅ヶ崎市香川7)で現在、絵本作家加藤晶子さんとコケ玉作家の湯川紀子さんによるコラボ展「akiの絵本コレクションと湯川紀子の苔玉展」が開催されている。

さりげなく空間に飾られた湯川さんのコケ玉作品

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 酒だるの製作・修繕や酒道具置き場などとして140年近く使われてきた倉庫を再利用し、昨年1月にオープンした同施設。1階では湘南地域のアーティストによる作品や古道具などを常設販売するほか、2階は常設作家の個展やワークショップの開催などを目的とした空間になっている。ギャラリーの本格始動に合わせて、同店スタッフでもある2人のコラボ展開催が決まった。

 茅ヶ崎在住の加藤さんは、小学生のときには絵本作家になると決めていたほどの絵本好き。個展やグループ展などでの作品発表のほかに、マトリョーシカの絵付けや浴衣のデザインなども手掛け、昨年は逗子市の手作り絵本コンクールで優秀賞を受賞した。湯川さんはウェブサイト「ぼんさい手帖」を開設し、企画展やワークショップ、自身の作品を飾る器作りなどに取り組んでいる。

 1階案内スペースにはチェコ絵本の巨匠イージ・トゥルンカの初版本(1964年)を展示。「原画に近い美しい色彩」の挿絵が特徴で、スタッフに声を掛ければ実物を見ることができる。2階には、幼少時から加藤さんが集めた絵本の一部約50冊を展示。長新太さん、堀内誠一さんなどのベストセラー絵本、加藤さんが「言葉の師」とする片山令子さんの作品、「ここ数年で最も影響を受けている」というドゥシャン・カーライさんの絵本や図録、加藤さん自身がこれまで手掛けた絵本をそろえる。絵本は全て非売品だが、ぽち袋(200円~)、ポストカード(150円)、ミニ絵本(600円)などは販売する。

 湯川さんのコケ玉は、絵本展示や常設作家の作品の間、白い壁面などの空間に「さり気なく忍ばせるように」展示。コケ玉にはコニファーや南天、アイビー、ワイヤプラントなどを組み合わせ、つるすタイプの器に入れたものや陶磁器製のがいし(絶縁器具)を用いた作品などがある。価格帯は950円~2,000円。

 「絵本はすてきな話が多いので、ぜひ手に取って読んでみてほしい。木曜・金曜はokebaにいるので興味がある方は声を掛けていただければ」と加藤さん。「コケ玉は自宅にある器に合わせることもできる。お気に入りのコケ玉を見つけて、生活の中にさり気なく緑を取り入れてみては」とも。

 開催時間は11時~17時。水曜定休。2月12日まで。

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