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東急不動産、鵠沼の元社宅を賃貸住宅に再生 「職住遊」融合型の住まいへ

内覧会のトークセッションで湘南・鵠沼という地域の魅力と、住まいとそのつながりについて話す慶応義塾大学環境情報学部の一ノ瀬友博教授(中央)と「地域環境計画」企画部の荻本央さん(右)(写真提供=東急不動産)

内覧会のトークセッションで湘南・鵠沼という地域の魅力と、住まいとそのつながりについて話す慶応義塾大学環境情報学部の一ノ瀬友博教授(中央)と「地域環境計画」企画部の荻本央さん(右)(写真提供=東急不動産)

 賃貸レジデンス「コンフォリア・リヴ湘南鵠沼」(藤沢市鵠沼橘2)が6月30日に竣工し、内覧会が7月10日に行われた。

東急不動産、鵠沼の元社宅を賃貸住宅に再生 「職住遊」融合型の住まいへ

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 JR東海道線・小田急江ノ島線藤沢駅から徒歩13分に位置する同物件は、1996(平成8)年に建てられた元社宅を一棟リノベーションしたもの。東急不動産が事業主を務め、「リノベる」がプロジェクト管理と企画、設計、施工を担当した。

 建物は2棟で構成し、地上3階建て、全48戸。間取りは2LDK+S~3LDK、専有面積は79.49~81.82平方メートルで、平均79.54平方メートル。広いリビング、用途を限定しないフリースペース、サーフボードやベビーカーなどを置ける土間を備えた3タイプを用意する。

 開発コンセプトは、人も生き物も遊ぶように暮らせる場所を表した「PLAYCE(プレイス)」。仕事、住まい、遊びを融合し、自然を身近に感じながら仕事や趣味、家族との時間を過ごせる住環境を目指したという。

 共用部には、集会室を改修したシェアラウンジ「DANDAN LOUNGE」を設けた。テレワーク用のワークスペース、西粟倉村産の間伐材を使った段状の小上がり、仕事をしながら子どもを見守れるカウンターを備える。湘南T-SITE(蔦屋書店)が選んだ約70冊を置く本棚も設けた。

 敷地内には、海から戻った居住者が使える屋外シャワー兼ペット足洗い場、サーフボード置き場、計72台分のサイクルポートを設けた。一部住戸では大型犬の多頭飼育に対応する。道路に面する「シンボルテラス」は、ウッドデッキと植栽を配し、居住者に加えて地域住民も利用できる空間とした。

 地域住民によるSDGs活動も盛んで、環境意識が高いとされる鵠沼エリアの特性を踏まえ、既存建物の躯体(くたい)や樹木を生かし、館銘板には海洋プラスチックごみを再生した照明作品を採用。東急不動産によると、今回のリノベーションを建て替えた場合と比べると、二酸化炭素排出量を75%、廃棄物排出量を96%削減できるという。2026年度内に電気自動車用充電設備の導入も予定している。

 東急不動産では、同物件を「地域の生態系を守り、学ぶ拠点」と位置付け、慶応義塾大学環境情報学部の一ノ瀬友博研究室とも連携。共用ラウンジに、鵠沼エリアの公園や生物の生息域を示した「生物生息マップ」を掲示するほか、居住者と地域住民が長久保公園で生き物を探す親子向け企画を予定している。

 内覧会当日に行われたトークセッションでは、一ノ瀬友博教授と「地域環境計画」企画部の荻本央さんが登壇。「生物多様性と地域連携」をテーマに、湘南・鵠沼地域の魅力と、住まいとそのつながりについて語った。

 一ノ瀬教授は「土地の多くが民有地で緑が失われやすい中、今回のリノベーションで既存樹木を生かしつつ緑地を維持・拡大する方針が取られたことは非常に重要」と話した。

 荻本さんは「『生物生息マップ』には住民の人たちが見つけた生き物の写真やイラストなどを貼り足していくことで、地域で少しずつ育てていける地図にできたら」とマップに込めた思いを語った。

 東急不動産の横山智也さんは「この住まいが、地域の自然に気づき、出かけるためのきっかけになり、『地域の自然へ踏み出す玄関』のような存在になれば」と期待を込める。

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